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Hitachi

日立ハイテクソリューションズ

お客さまが抱えていた課題・要望

  • 電車区・車掌区(※)の増加に伴い、旧来の電話会議システムに代わるものが必要に
  • 路線は、全線120.5km(乗入区間を入れるとおよそ200km)。会議等の移動時間・労力を軽減したい
  • より安全性を高めるための危機管理の仕組みを構築したい
  • 全員が簡単、気軽に使用できるシステムを導入したい
電車区とは、運転士が所属する場所、あるいは組織のこと。車掌区とは、車掌が所属する場所、あるいは組織のこと。全路線を区分していくつか設置される。電車区と車掌区は同じ場所にあることもあり、また装置や機器などの検査を実施することができる車両基地をかねることも多い。

日立ハイテクの提案

優れた画質・音質はもちろん、経費削減が実現できるシステムを

導入前の状況

  • 拠点が増え、旧来の電話会議では対応できなくなる
  • 会議や研修などの時には各区から人が集まり、多くの時間、経費、労力が費やされていた
  • リスク管理の考えから、会議や研修に参加したくてもできない人も多かった
  • IT推進部が中心となり、全社を対象としてより良いシステムの構築を考えていた

小田急電鉄株式会社様は、「輸送力の増強」「安全対策の強化」「サービスの向上」の3つを柱に、上質な輸送サービスを行っています。日本最大のターミナル駅である新宿を起点に、鉄道ネットワークは小田原や江の島、多摩ニュータウンまでを結ぶ3路線、計120.5km。1日195万人の方が利用しています。また、不動産賃貸業をはじめとした生活サービス部門では、ニーズを先取りした商品・サービスの提供のほか、駅構内や高架下などのスペースを有効活用することで沿線の利便性向上にも努めています。100社を超える企業からなる小田急グループの一員で、従業員数は3,570名。社会と共に発展する企業です。 ※数字は2010年3月31日現在

そんな小田急電鉄株式会社様では、遠隔地間で会議を開く場合は従来、“電話会議”か、“どこか1カ所に集まっての会議”が中心でした。しかし2009年から、IT推進部が中心となってより効率的なコミュニケーション確立のための施策検討に着手。折も折、2010年10月に喜多見、相模大野、海老名に加え、第4の拠点として、足柄に電車区・車掌区が誕生することが決定。既存の電話会議システムは3拠点までしか対応できないこともあり、新たな仕組みが検討されることになりました。また足柄電車区・車掌区ができると、拠点間の距離はより遠くなります。移動の必要がなく、さらに密度の濃いコミュニケーションが行えるツールとして、“テレビ会議”の仕組みが候補に上ったのです。

美しさと高い費用対効果。簡単に導入できることも決定要素に

導入の決め手

  • 低帯域で美しい画質と音質
  • 画像と音声とにタイムラグなし
  • イントラネットで完結し、ランニングコスト0の高い費用対効果
  • PC画面や各種資料が同時に共有可能
  • 導入、セッティング、活用がとても簡単

導入に当たり、4社ほどのシステム、サービスが候補として上がりましたが、最終的に「LifeSize」に落ち着きました。もともと情報の機密性・安全性などの理由から、イントラネット完結型(外部ネットワークに一切接続しない)が要件としてありました。それがクリアできるのが「LifeSize」だったことや、帯域に対する映像品質が相対的に高いこと、コスト面でもリーズナブルであることが評価されました。システム構成によっては、価格的に一桁違う、という例もあったようです。

検討段階では日立ハイテクノロジーズのデモルームで画像・音声に触れ、その美しさに驚いたとおっしゃいます。画質のクリアさゆえにかなりの帯域を使うのではと思いきや、1Mbps程度あればコマ落ちやブロックノイズもなく、とてもスムーズ。同社の主要拠点間イントラは100Mbps以上で結ばれているとはいえ、テレビ会議だけのために多くの帯域を割くわけには行きません。これならばテレビ会議が原因でネットワークが遅くなり、他の業務に支障が出るという心配も無用。しかも、ランニングコストが0円という、高い費用対効果も手にできます。これらを総合的に見て、2010年3月に「LifeSize」の採用が正式決定されました。

そして2010年8月以降に、新宿本社、新宿出張所、喜多見、相模大野、海老名、足柄、運輸司令所に導入されました。喜多見と運輸司令所にRoom200、その他にExpress200という布陣です。

導入に際しては“専門の技術者が半日や1日もかけて行う”ということは一切ありませんでした。最初の1台を日立ハイテクノロジーズが設置すると、残りの6ヵ所はIT推進部の方だけで簡単にセッティング完了。「高画質・高機能のテレビ会議システムがこれほどまでに簡単に設置できるとは!」と、その導入の容易さも評判となりました。また「手軽に利用できるように」との期待から、本体をキャスターに乗せた移動型とし事務所内に配備。必要に応じて職員みずからが会議室へ移動するなど、最初から業務に溶け込んで利用できる体制が用意されました。

小田急沿線に点在する電車区・車掌区など、計7拠点に「LifeSize」が導入された

危機管理体制を崩すことなく高密度情報交換

導入後の変化

  • これまで会議に参加できなかった人も参加可能
  • 危機管理体制を崩さずに充分な情報共有が実現
  • 各職場が見られることで職場間の思いやりが醸成
  • 明け番スタッフの心理的負担軽減、健康の増進
  • 詳細資料の充分で迅速な確認が実現
  • 研修、自己啓発などが活発化

8月の導入から10月の足柄電車区・車掌区のオープンまでが、実質的な運用準備期間でした。中にはITが苦手な人もいらっしゃるかも知れません。しかし、そんな方にも充分に使っていただけてこそ価値があります。幸い「LifeSize」の説明会では、簡単なレクチャーですべての方が使い方をご理解。設置場所にもリモコンの取説レベルの解説書を置いておけば、誰でもが難なく使用できました。使った方の感想は、「簡単なリモコン操作で即コミュニケーションができる!」というもの。実際に足柄電車区・車掌区オープン後もIT推進部への使い方の問い合わせ・ヘルプ要請は一件も来ておらず、高性能システムを駆使しているという意識・苦労なしに運用できることも高く評価されています。

いよいよ足柄電車区・車掌区が開設すると、「LifeSize」の運用はさらに本格化します。開区式での上長の挨拶を本社とそれぞれの区の「LifeSize」で中継したのを皮切りに、たとえば喜多見電車区・車掌区と新宿出張所との間で行われる毎日の朝礼(明け番からの報告、出番への引継ぎ等)、各区が持ち回りで開催し明け番の助役が1ヵ所に集まって行われていた毎月の区連携会議、司令所と本社、現場を結んでの異常時を想定した訓練、運行ダイヤ担当間での打ち合わせ等々、多くのコミュニケーションが「LifeSize」で行われるようになりました。

毎朝9時から行われる喜多見電車区・車掌区の朝礼風景。新宿出張所の職員はLifeSizeを通して参加

鉄道というインフラは、安全が命です。そこで小田急電鉄株式会社様では、明け番の方が会議に参加します。たとえば勤務中の人がどこか1ヵ所に集まると手薄になるエリアができ、不測の事態に充分対応できなくなるためです。会議に参加した明け番の方は、その後全員に情報をフィードバックするのですが、仕事明けの対応ということで、どうしても健康面、心理面で負担がかかります。しかし移動することのない「LifeSize」での会議では明け番の方の負担が減るのはもちろん、出番の方も自分の区にいながらにして会議に参加することができるようになるというメリットも生まれ、危機管理体制を崩すことなく数多くのコミュニケーションが密に行える体制が構築されたのです。

さらに「LifeSize」のお陰で、思わぬ効果も生まれています。これまでの電話連絡では相手の様子が見えなかったために、指示に対するレスポンスがない場合など不安・不満が募りました。しかしモニターで状況が分かると「今は緊急対応時で忙しい」ことを理解。業務に力を尽くす姿を目のあたりにして、逆に職場間の思いやりが醸成される結果となったというのです。さらに運転法令勉強会など、主任クラス(※)が提案する催しも少なくありません。これまでは日にちをずらして担当の方が区を回って開催していましたが、「LifeSize」では一堂に会するのと同じ条件での開催が可能に。全社員が自分を高めることにより積極的になっているとのことです。

組織としては「区長―助役―指導主任―主任運転士―運転士」となっています。

まずは他の鉄道施設系拠点へ。さらにはグループ会社へ導入を

今後の計画

  • 他の鉄道施設系拠点に展開し、将来はグループ各社に広げたい
  • 新しい活用法で、さらなるコミュニケーション力アップにつなげたい

午前中に離れた場所で話をした後にお互いが実際に会ったら、「あれっ、さっき会ったよね?」という錯覚を起こしてしまう「LifeSize」。その“会った感”がシステムの性能を証明しているとおっしゃいます。今後は、鉄道会社らしい使用法として、運行ダイヤの変更が手書きされたダイヤグラム(列車運行図表)を「LifeSize」に映し出して共有することも企画中。また、中長期的には輸送系はもとより、生活サービス事業などを展開する小田急グループ各社への導入も視野にいれています。実際にいくつかのグループ会社から見学にきているとのことで、全体が「LifeSize」で繋がれば、色々な人と貴重なコミュニケーションがとれると期待も絶大。グループ企業の役員同士、運輸・輸送関連の運転士同士などなど、より価値あるコミュニケーションが可能となる日も遠くはないかもしれません。

導入した製品はこちら

6~8拠点まで接続可能な高機能・ハイエンドモデル

各拠点間で臨場感あふれるテレビ会議を実現

お客様の声


会議の枠を超えた、コミュニケーションツールです。

LifeSizeには“テレビ会議”では言い表せない色々な使い方、効果があります。コミュニケーションを活性化させる『動画共有システム』のように、名称を変えないともったいない気がしますね。小田急電鉄、そして小田急グループとして、テレビ会議という枠にとらわれることなく、有効なコミュニケーションを生むツールとして今後も活用していきたいですね。

経営政策本部 IT推進部 課長代理
前原 一人氏


各人のアイデア次第で、想像を超えた使い方ができます。

点呼時に電車運転士証を確認したり、運転士等の外泊地がある施設のPCにつなげたり、ダイヤグラムを写しだして変更箇所を共有するなど、「LifeSize」の可能性は無限大です。部下も独自の発想で様々な使い方を編み出していますよ。使い勝手が良いために“使うことに縛られない” LifeSizeは、自ずと「これを活用して、次は何ができるかな?」を考えることのできる環境を提供してくれています。

喜多見電車区 区長
屋代 邦弘氏

会社概要


小田急電鉄株式会社様
本社:〒160-8309 東京都新宿区西新宿1-8-3

小田急グループは、お客さまの「かけがえのない時間(とき) 」と「ゆたかなくらし」の実現に貢献する小田急グループの一員として、鉄道事業では上質な輸送サービスの提供を行っています。また生活サービス事業では、お客さまのニーズを先取りした商品・サービスの提供を実現しています。

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