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株式会社 日立ハイテクノロジーズ

プロフィール

代表取締役社長 秋山をね
株式会社インテグレックス
代表取締役社長 秋山をね

慶應義塾大学経済学部卒業。米系証券会社にて外国債券トレーダーをつとめた後、独立系証券会社などを経て、2001年に社会責任投資と企業の社会責任の推進を行う(株)インテグレックスを設立。

同社では、統合報告書(冊子)とウェブサイトの2本立てでCSR報告を行っており、ウェブサイトでは、「マネジメント」「社会性報告」「環境報告」を軸に、同社のCSR活動の情報を網羅的に掲載しています。本意見は、ウェブサイトのCSR報告を対象としています。

評価したい点

経営トップのあいさつに続き、「日立ハイテクノロジーズのCSR」において、同社にとってのCSRが何かを定義付けています。取り組むべきCSRを明確にしておくことは、活動の軸がぶれないためにも重要なことといえます。
「マネジメント」では、同社の基本理念にある「『信頼』される企業」であるための基盤づくりが報告されています。地道な活動の継続の中で、例えば内部通報制度において、監査委員への独立した窓口を追加設置する等、新たな体制強化に努めていることが評価できます。
「社会性報告」では、ステークホルダーとのかかわりを報告しています。中でも、従業員の力を引き出す環境整備に力を入れており、「20-20プロジェクト」を開始して働き方改革に取り組むと共に、人財の育成、人事システムの継続的な改善に努めています。
「環境」活動については、日立グループの環境活動自己評価システムを導入して、マネジメント、マインド、ファクトリー、プロダクツ等8カテゴリーにわたって定量的に達成度を評価し、経年での進捗を可視化することで活動のレベル向上を図っています。昨年末に、生物多様性保全に関するJHEP認証を研究開発施設として日本で初めて取得したり、今年度からエコデザインへの取り組みを開始する等、新しい取り組みも進めています。

期待したい点

さまざまな方針、規定、ガイドライン等含め、幅広い情報を掲載していること自体、透明性が高いといえますが、情報が多くかつ網羅的であるが故に、メリハリがなくなってしまうきらいがあります。過去一年に特に重視した課題や重点的に取り組んだ活動についてトピック的に取り上げたり、ハイライトをする等、報告に強弱をつけるとメッセージがより伝わりやすくなるといえます。まじめな報告形式に好感は持てますが、読者や社員がワクワクするような書きぶりも必要かと思います。
また、海外売上収益が6割に迫る中、グローバルでのCSRの取り組みが、リスクマネジメントの点からも重要です。人権、腐敗防止、公正取引等、日本と異なる状況での課題も多く、現地の状況に即した活動の展開が求められるといえ、各国・地域における課題や取り組みの報告も欲しいところです。今後、よりグローバルな視点での活動と報告が期待されます。