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Hitachi

株式会社 日立ハイテクノロジーズ

わが国においては雇用環境の改善や実質賃金上昇による個人消費増加に加え、業績改善等を背景に企業の設備投資が緩やかに持ち直すなど、景気は回復傾向にあります。また、米国においても雇用環境の改善や内需の拡大が景気を牽引すると予想されます。一方、欧州においては依然として一部に財政不安や地政学リスクを抱えており、また中国及び新興国での経済成長率の伸びの低下が懸念されるなど、世界経済全体では不透明な状態にあります。

このような環境にあって当社グループが対処すべき課題は、既存事業の強化を果たすと同時に、よりグローバルな視野でターゲットとする地域と事業分野を定め、成長を実現するための経営施策を実行していくことにあります。

これらを実践するため、当社グループは以下の課題に取り組んでいくとともに、基本と正道に則り、CSRを常に意識した経営に徹することで、社会全体から信頼される企業集団をめざします。

当社グループでは、企業ビジョン「ハイテク・ソリューション事業におけるグローバル・トップをめざします」を実現するため、2011年10月に、次の10年に向けた事業推進の道筋、意思決定の拠り所として、「長期経営戦略(CS11:Corporate Strategy 2011)」を策定しました。具体的な方針や目標は以下の通りであります。

  1. 事業ターゲットに定めた3つの事業ドメイン「バイオ・ヘルスケア」「社会・産業インフラ」「先端産業システム」において、成長分野へのリソースシフトによる事業ポートフォリオの強化を進めます。
  2. 2020年に海外売上収益比率2/3以上を目標に、拡大するグローバル市場への対応を強化します。また、海外グループ会社との連携のもと、地域マーケティングや商品開発力強化のための体制作りとリソース確保に努め、グローバル成長を加速させます。
  3. メーカー機能(技術開発・製造・サービス力)と商社機能(グローバル営業・ソーシング力)の融合に加え、日立グループの総合力をかけあわせることで事業創造力の強化を図ります。

さらに、積極的な投資によって事業強化や新規事業開発を加速させることにより、2020年には、売上収益の概ね1/3を新規事業に転換します。

中長期的課題と併せて、CS11の具体化をさらに加速させるために、お客様視点に立ち、以下の施策に取り組んでいきます。

  1. 最注力分野である「バイオ・ヘルスケア」では、生化学・免疫自動分析装置等の体外診断事業及びDNAシーケンサを核としつつ、ライフインフォマティクス事業等の新分野への進出を図ります。また戦略パートナーとのコラボレーションの強化により事業拡大をめざすとともに、M&Aやアライアンスについても積極的に検討・推進していきます。
  2. 当社グループのコアコンピタンスである「社会・産業インフラ」分野では、科学システム事業においては製品ラインアップ拡充により規模拡大を図ります。また商事事業においては注力領域を自動車・輸送機器を中心にこの分野へシフトするとともに、サプライチェーンソリューション事業の拡大を図り、事業規模、収益性双方の向上に尽力していきます。
  3. 「先端産業システム」分野では、電子デバイスシステム事業において、主要顧客とのコラボレーションの更なる深化により顧客内シェア拡大を加速するとともに、新規顧客の獲得にも注力していきます。また、製品のプラットフォーム化により競争力強化を図っていきます。
  4. 事業領域・地域特性を踏まえて、海外及び注力分野へ人財のシフトを進め、海外での営業・サービスエンジニアを積極的に増員し、成長機会を着実に取り込む体制を構築します。
  5. コーポレート・ガバナンスの強化により、経営の透明性と効率性を高め、企業価値の向上につなげていきます。