ページの本文へ

Hitachi

株式会社 日立ハイテクノロジーズ

拡大をクリックすると拡大画像がご覧になれます。

繊維


拡大

繊維のSEM像
(観察倍率:500倍)

ウール30%、ポリエステル70%の素材を観察しました。 髪の毛と同じようにキューティクルの構造をしているのがウールで、平坦な繊維はポリエステルです。ウールは保温性に優れており寒い季節には欠かせない素材ですが、洗濯などで縮みやすいため注意が必要です。
縮みの原因は、キューティクルが水を吸収すると膨張して立ち上がり、絡みやすくなるためです。一方、ポリエステルは丈夫でシワになりにくい、吸湿性が少なく虫やカビの心配がないという特長があります。二つの繊維を混合することで、暖かくて扱いやすい素材が作られているのですね。

蓮(はす)の葉の表面 <撥水(はっすい)構造>


拡大

写真a.:
表面に存在する小さな突起
蓮(はす)の葉の表面
<撥水(はっすい)構造>のSEM像
(観察倍率:1,000倍)


拡大

写真b.:
突起の拡大図
蓮(はす)の葉の表面
<撥水(はっすい)構造>のSEM像
(観察倍率:13,000倍)

衣類とは係わりがないと思うかもしれませんが、実は雨傘やスポーツウェアなど水を弾く素材の中には、蓮の葉の構造に学んで作られているものがあります。蓮の葉の上では、水がはじかれて水玉がコロコロ転がります。このように水玉を作り、弾いてしまうような性質を「撥水(はっすい)性」といいます。葉の表面はワックスのような物質で覆われていて、さらに細かいデコボコがあります。これが水滴と葉を触れ合いにくくして、水を弾くのです。この機能は科学的にもなかなか作れないものでしたが、最近の紡糸技術の発展で撥水性のみならず、透湿性、通気性なども兼ね備えた優れた製品も登場しています。