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Hitachi

日立ハイテクフィールディング

サンプルピペッターの話

分析パラメータで入力されたサンプル量は、パルスモーターを介してピペッターシリンジの上/下動作に伝達され、サンプルの秤量が行われます。このシリンジの上/下量を確実にサンプルプローブの先端まで伝えるためと、プローブの内壁の洗浄を行うために、ピペッター系は脱気された水で満たされています。

標準分析時でのピペッターの動作は、下図のようになります。

サンプルピペッター
図 1. 標準分析時のピペッターの動作

微量で、しかもサンプルを反応セル内に確実に吐出させるためにプローブ先端は注射針状にカットされており、プローブの先端がセルの底に当たった状態でサンプルを吐出します。

また、シリンジの変化量を正確にプローブ先端まで伝えるためにはピペッター系全体の密閉度が最も重要であり、ロッドの摺動部は、シールピースでシールされています。

サンプルピペッター系におけるメンテナンス項目

日常の始業点検項目

  1. ピペッターシリンジに液漏れがないか?
    チューブ接続部(ニップル)やプランジャー下部に液漏れや漏れた痕跡がないか目視確認してください。
  2. サンプルプローブに汚れや詰まりがないか?
    プローブが汚れると、血清や水が付着してサンプリング精度の不良や詰まりの原因になります。適時掃除してください。
    プローブ先端がめくれている場合には、プローブを交換してください。
  3. プローブ洗浄水は出ているか?
    プローブ洗浄時、洗浄水が出ているか目視確認してください。プローブ先端から糸を引くように水が出ていれば良好です。
    また、外側の洗浄水も同時に確認してください。

定期メンテナンス項目

1. シールピースの交換(3ヵ月毎)
気密性を保つために3ヵ月毎にシールピースを交換してください。
シールピース交換後、押しねじを締めすぎますとシールピースの摩耗を早めますので、下図のように、押しねじの下面がシリンジ押えの下面と同じ高さになるように締めてください。
ご利用機種により、シールピースが異なります。部品毎の部品総覧をご参照のうえ、間違いのないように手配願います。

サンプルピペッター
図 2. シールピースの交換

2. イオン交換樹脂の交換
洗浄水の水質が低下しますと、分析データに誤差を生じます。ご使用水は蒸留水またはイオン交換水(電導度が1μS/cm以下)をご使用ください。
ご使用原水の水質により、イオン交換樹脂の交換頻度は異なりますが、1回/月の確認をお願いいたします。

注意

  • * 装置が分析中は、事故防止のため、サンプルプローブ回転範囲内には絶対手を入れないでください。