新型センサーは、熱電対を多重化にすることで、感度を従来に比べ3倍向上(当社比)しており、新型炉体は、低熱容量の金属製三層断熱壁を採用することで、ベースライン変動の影響を大幅に低減しました。これにより、DSC感度0.1 µW以下(RMSノイズ0.05 µW以下)とベースライン再現性±5 µWを実現し、より信頼性の高い分析評価が行えます(DSC7000X)。
新型炉体により、電気冷却ユニット使用時の温度範囲を-80~500℃に拡大、降温追従性は、10℃/minで-50℃まで追従可能になりました(DSC7000X)。液化窒素を使用した全自動ガス冷却ユニットとの組み合わせでは、冷却効率が向上、液化窒素の消費量を低減できます。
自動冷却ユニットを一新させました。液体窒素気化ガス制御方式の“全自動ガス冷却ユニット”、冷媒補給が不要な“電気冷却ユニット”の冷却性能が向上しました。温度範囲・測定目的に合わせて、全自動ガス冷却ユニットと電気冷却ユニットをお客様でも簡単に交換装着することが可能です(DSC7000X)。
型式名 | DSC7000X | DSC7020 |
---|---|---|
熱流計測方式 | 熱流束型 | |
温度範囲 | -150 ~ 725℃ | |
測定範囲 | ±100 mW | ±350 mW |
RMSノイズ/感度 | 0.05 µW/0.1 µW | 0.1 µW/0.2 µW |
プログラム速度 | 0.01 ~100℃/min |
わずか0.1 mgでポリスチレンのガラス転移を捉えたチャートです。従来はベースラインの湾曲等で小さな変化を捉えることができませんでしたが、DSC7000Xでは明確に検出することができました。
DSC7000Xのデータの信頼性と、多彩な拡張性を活用した高機能材料分析事例を紹介しています。
微量ポリスチレンのガラス転移温度測定結果です。
感度が向上したDSC7020により、わずか0.18 mgのサンプル中のガラス転移温度が検出されました。
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