信頼の高効率光学系を採用
測定をサポートする安心の技術
PCなしで使用可能文字は携帯電話感覚でらくらく入力
クラス最高レベルの高感度を実現しました。
日立独自の高効率の回折格子、低ノイズ検出系により、極めて低い濃度の測定が可能であり、微量成分、微少量サンプルの測定に大きな効果を発揮します。0.001~9999の範囲で蛍光強度が表示されます。
低い蛍光強度でも十分な直線性が得られ、1×10-12mol/Lオーダーの極微量のフルオレセインを検出可能です。
1×10-12mol/L~1×10-10mol/Lの極低濃度領域において相関係数0.9998の良好な直線性が得られています。
日本工業製品規格の蛍光光度分析通則(JIS K 0120)に準拠したバリデーション機能を内蔵しています。 スタンドアロンでは、一連の試験を冶具などの取り外しなしで、全自動で行うことが可能です。 性能確認結果は、保存およびレポート出力ができます。
以下の項目を確認できます。
項目 | 内容 |
---|---|
操作方式 | スタンドアロン または PC制御 |
光源 | 150Wキセノンランプ(オゾン 自己解消ランプハウス) |
測光方式 | 単色光モニター比演算測光方式 |
感度 | 水のラマン光S/N800以上(RMS) バンドパス5nm レスポンス2s |
スリット | 2.5、5、10、20nm(励起・蛍光側とも) |
波長走査速度 | 60~3,000nm/min(4段)+PC制御のみ12,000nm/min |
大きさ/質量 | 600mm(W)×503mm(D)×343mm(H)/約41kg |
電源 | AC100、115、220、230、240V 50/60HZ、400VA |
粉体試料量子収率測定システム:MgWO4の蛍光量子収率測定結果
有機EL、白色LED、量子ドット、蛍光プローブなどの発光効率の評価に蛍光量子収率測定が行われています。 本システムでは、粉体試料のままで量子収率測定が可能です。
量子収率測定ユニットは、Φ60積分球付属装置と粉末試料セル、標準白板、量子収率演算プログラムから構成されます。別途、スペクトル補正キットが必要です。
600nm以上の長波長領域の測定の際には、R928Fホトマルと補正用の副標準光源を用います。散乱光の2次光がサンプルの蛍光スペクトルと重複する場合、カットフィルタを用います。
ランプ用蛍光体であるMgWO4の蛍光量子収率は、0.81と得られました。
MgWO4の蛍光量子収率測定結果
オプション
スペクトル補正対応システム:Cd/Se量子ドットの蛍光スペクトル測定例
蛍光光度計のランプや検出器、光学素子には、それぞれ波長特性があります。測定したスペクトルには装置特有の波長特性が反映されたデータとなります。量子収率の測定、文献など他の装置で得られたスペクトルと比較する際には、スペクトル補正が必要になります。
220~600nmのスペクトル補正には、スペクトル補正キット(ローダミンB法)を用います。600nm以上の補正には、副標準光源を用います。
Cd/Se量子ドットの蛍光スペクトルを測定しました。量子ドットは、直径数nmの半導体素材からなり、粒径によって蛍光波長をコントロールできるというユニークな特徴が注目されており、蛍光プローブや太陽電池への応用が進んでいます。スペクトル補正を行うことにより正確な蛍光特性の把握に役立ちます。
Cd/Se量子ドットの蛍光スペクトル
オプション
極微量試料測定システム:PicoGreenを用いたDNA測定例
バイオ分野では、DNAなど試料量が十分得られないことが多く、極微量での蛍光測定が要望されます。F-2700形では、微量セルホールダを用いることで100µL程度の試料で測定が可能です。PicoGreen®を用いた2本鎖DNAの測定例を紹介します。
PicoGreenは、サンプル中に混在するRNA、1本鎖DNA、タンパク質等の影響を受けず、2本鎖DNAを特異的に高感度に測定できます。
100µL程度の試料量でもノイズの小さなスペクトルが得られています。スペクトル形状の確認に最適です。
検出感度・定量精度を求める場合には、最少試料量200µLのミクロセル(標準タイプ P/N 650-0116、低散乱タイプ P/N 650-0171)を用意しています。
こちらを使用することで、10mmセルとほとんど変わらない感度で測定できます。
100µLで測定したPicoGreen溶液の蛍光スペクトル
オプション
分光蛍光光度計(FL)の測定例を紹介します。
「蛍光とは?」から「分光蛍光光度計の仕組み」まで、知っておきたい分光蛍光光度計の基礎を紹介します。
蛍光法における装置間機差を補正するための方法や散乱光の除去に関する方法を紹介します。