優れた操作性と性能を兼ね備え、パッシェンルンゲ光学系ORCAにより280 nm以下の波長範囲において約8 pmの分解能を持つマルチICP-OES装置です。
従来のラジアルのプラズマ発光と比べ2倍*の感度を提供するDSOIテクノロジーの採用に加え、アキシャル(軸測光)のTI(ツイン・インターフェイス)がラインアップに追加されました。
GREENによる分析は、排水、土壌、汚泥などの難しいマトリックスを含むサンプル、工業用化学物質、高塩濃度、金属を含むサンプルに大きな利点をもたらし、製品の安全性、医薬品、化粧品、食品、環境および農業分野でのルーチン分析に最適です。
価格 ¥12,500,000~
取扱会社:株式会社 日立ハイテクサイエンス
アプリケーションや使用目的に応じて、3種類のプラズマ測光インターフェイスから選択が可能です。
・SOP (サイド-オン・プラズマ)
ラジアル測光のSOPは高マトリックス試料の測定に対して最も対応力があり、高精度、低いマトリックス干渉、そして高ダイナミックレンジの特長があります。
・DSOI(デュアル・サイド-オン・インターフェース)
パッシェン-ルンゲ分光器ORCAと組み合わせたDSOI測光のSPECTROGREENは、ミラー方式のアキシャル測光のシステムと同等の感度の測定を一度のラジアル測光で実現します。
・TI (ツイン・インターフェイス)
TI測光は独自のアキシャルのダイレクト測光によって、最高レベルの感度の測定が可能です、さらにミラー方式によるラジアル測光の低干渉の測定も可能です。この2つの測定を使い分けることができます。
ダブルマウントのパッシェンルンゲ光学系を採用しており、広い波長範囲をカバーするだけでなく中間の光学素子を最小限に設計することで光の減衰や迷光を抑えます。波長範囲165 nm~770 nm の分析が可能です。複数のCMOS検出器をローランド円上に連続的に並べることで、分光された全波長を同時検出します。新GigE読み出しシステムにより、スペクトル処理と転送速度が大幅に向上し、分析速度が速くなり、サンプル間の時間が短くなり、1時間あたりのサンプル数が増えます。
アルゴンガス消費を最小限に抑えた低ランニングコスト(UV-Plusシステム)。紫外波長の測定のために、分光器内には出荷前に Ar ガスが密閉されます。ガスはクリーニングカートリッジを通してメンブランポンプで循環され、分光器内部の汚染を防ぎます。分光器内をガスでパージするシステムに比べてランニングコストを大幅に削減することができます。
GREENの27.12MHzのLDMOS高周波電源は、パワフルで長時間の安定性に優れています。「LDMOS高周波電源の安定性」のグラフが示すように、プラズマ点灯後、約10分で十分な安定性を確保できるクイックスタートが可能です(SOP、DSOIのみ。アプリケーションによります)。
*SOP、DSOIのみ
GREENの27.12MHzのLDMOS高周波革新的なエアクーリング技術であるOPI-AIRによって効率的に安定して冷却されているため、これまで当然のように装備されていた循環冷却水システムは不要です。
ICP Analyzer Proソフトウェア:シンプルで直感的で使い易い合理化されたワークフローは、各ユーザーのニーズに合わせてカスタマイズできるモジュラープラグインアーキテクチャを採用しています。 処理速度は超高速で、最大1500倍高速です(自社比)。 先端の監査証跡機能によるバージョンおよびユーザー管理により、分析プロセスが完全に透明で追跡可能です。
型式 | FMS46 | FMD46 | FMT46 | ||
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タイプ | SOP | DSOI | TI | ||
測光方式 | シングル ・ラジアル | デュアル ・サイド・オン | ツイン・インターフェース | ||
分光器 | タイプ | 多元素同時(マルチ) | |||
マウント | ORCA(ダブル・パッシェンルンゲ) | ||||
波長範囲 | 165~770 nm | ||||
検出器 | リニアCMOS×15個 9桁ダイナミックレンジ、最少読取時間0.1m秒 |
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UVシステム | 標準 | ||||
高周波電源 (RFジェネレーター) | 周波数 | 27.12MHzフリーランニング | |||
出力 | 0.5~1.7kW |
SPECTROGREEN(FMT46)のご紹介
(2分50秒)
ICP Analyzer Proソフトウェアパッケージのご紹介
(2分55秒)
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