RoHS、ELV、中国版RoHSに代表される有害物質規制や、玩具や食器などへの有害物質混入事件などを背景に、環境や人体に悪影響を及ぼす恐れのある有害物質について、サプライチェーン全体を通して適切に分析・測定し、管理することが急務となっています。
日立ハイテクサイエンスでは、簡単迅速に有害物質を測定するための蛍光X線分析装置と、微量な有害物質を高感度に測定できる精密検査装置として公定法でも定められているICP発光分光分析装置・ICP質量分析装置を取り揃え、製品の環境規制対応、安全性確保、グリーン調達といった、お客様の取組みをサポートしています。
製品に含有する化学物質に関する代表的な法規制としてEU(欧州連合) のWEEE指令とRoHS指令があります。
これは、電気電子製品(EEE:Electrical and Electronic Equipment、定格電圧AC1000V/DC1500以下)を対象とし、WEEE指令は廃棄物・リサイクルに関するもので2005年8月から、RoHS指令は特定の化学物質の含有を制限するもので2006年7月から、それぞれ対象製品に適用され、両輪として運用が行われています。
両指令共にその後改正され、対象品や要求事項の拡大が行われています。また、これに端を発し、他国においても類似の規制が発効されつつあります。
ここでは、代表的な法規制について概要、動向をご紹介します。
なお、本記載情報は現時点で入手した情報を基に参考情報としてまとめたものであり、その内容を保証するものではありません。また、これらの法規制は刻々と内容が変わっており注意が必要です。
また、EU指令においては、最終的には加盟国各国の国内法に落とし込まれ運用されるため、国によって内容が若干異なる場合もあります。
皆様におかれましては、各自、関係する法令を直接確認いただきますようお願いします。
(2016年8月1日記)
各指令の詳細については以下のリンクよりご覧ください。
RoHS指令等の環境規制に基づく、受入・出荷検査や品質管理に広く用いられている日立ハイテクサイエンスの各種分析装置をご紹介します。スクリーニング検査から精密定量分析まで、測定ニーズに合わせてお選びいただけます。
鉛フリー化やハロゲンフリー化、RoHS、ELV、中国版RoHS対応などの参考となる事例集です。鉛(Pb)、カドミウム(Cd)、クロム(Cr)、臭素(Br)など、環境規制の対象となっている有害物質の測定事例を紹介しています。
当社ではこの他にも、環境規制に関連したアプリケーションをご紹介しています。
「環境」アプリケーションへ
日立ハイテク発行の技術機関紙「SI NEWS」にて、RoHS指令に関連した報文が紹介されています。