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Hitachi

日立ハイテクサイエンス

【検量線での補正の仕方】

最近では金属標準物質も入手できることから、これらを用いて検量線法で精密な測定を行いたいという要望が増えています。しかしながら、検量線法を用いた金属の測定には試料形状や大きさの対策が必要となります。
検量線法では、測定試料が小さければ蛍光X線も少なくなるため、濃度が低く計算されてしまいます。そこでこの問題を解決するために、散乱線を用いた補正について検討しました。
左の図は黄銅中の鉛を示しており、右の図は散乱線を示しています。それぞれ試料にX線が十分当たっているとき(濃い青)と不十分のとき(赤、ピンク)のスペクトルを見ると、ピークの大きさが異なっています。この現象は鉛と散乱線ともに確認でき、これらの差を利用して補正を行なうことで、金属試料をより正確に測定することが可能になります。

散乱X線強度と蛍光X線強度の間に相関が見られる場合、両者の比をとって形状による影響を小さくすることができる

試料のサイズ補正

黄銅中のPbのスペクトル
黄銅中のPbのスペクトル

黄銅中のPbのスペクトル
散乱X線のスペクトル