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Hitachi

日立ハイテクサイエンス

1. 光源に工夫が・・・

原子吸収スペクトルはスペクトル幅が非常に狭い(通常0.01nm程度)。原子吸収を測定するためには、さらに狭いスペクトル幅の光源が必要。分光光度計の光源のスペクトルは幅、1~2 nmと極めて広い。したがって、連続光源で原子吸収は測定できません。


原子吸光光度計の場合、ホローカソードランプ(Hollow Cathode Lamp=HCL)(中空陰極放電管)を使用します。 ホローカソードランプの発光線(輝線)のスペクトル幅は原子吸収スペクトルより、さらに狭い。

2.試料室に工夫が・・・

原子吸収を起させるには試料を原子の状態にする必要があります。 しかし、金属元素は試料の中では原子の状態で存在しません。原子の状態にするためには、ほかからの力が必要です。そこで、バーナなどを用いて試料を燃やし、原子の状態にします。(分光光度計のようにセルに試料を注入するだけでは測定できません。それだけでは原子化しませんから)

熱など、ほかからの力で原子化される

分光器がなぜ試料室(原子化部)の後ろに位置しているのか、その答えはここにあります。 つまり、分光光度計は連続光から目的光だけを透過させるために、試料室の前に分光器が位置しています。 原子吸光光度計では原子化部において生じた炎の光の成分(発光成分)を除去するために、試料室の後ろに分光器が位置しているのです。

原子化する手段(原子化法)はバーナを用いる方法(フレーム法)だけではありません。その種類については後ほど説明します。