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塗膜のリアルビューTG/DTA

塗料は、成膜主剤である樹脂、有機溶剤、可塑剤、乳化剤、染料や顔料、消泡剤、などで構成されており、TG/DTAでは耐熱性評価やそれら成分の定量を行うことができます。
試料は、緑色の塗料を基材に塗布し、成膜したものを剥がして円形に打ち抜き、ねて試料容器に入れて測定しました。
250~400℃付近では、樹脂や着色料など有機系成分の分解反応によって質量が減少しています。
この減量域では、試料表面の凹凸の変化や試料の変形が起き、また、試料の縮小と黒色化が観察できました。
DTAに大きな発熱ピークが見られる450℃付近では、試料の色が、黒色から灰色へ連続的に変化しています。
600℃から850℃にかけては、無機系成分の分解反応により質量が減少しています。
この時、試料は不均一な褐色から、均一な白色に変化しています。
さらに熱膨張によると思われる試料片の拡大も見られています。