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Hitachi

株式会社 日立ハイテク

基本的な考え方・めざす姿

科学や産業の発展には、それを支える高度な技術が不可欠です。当社グループは、「計測・分析技術」「自動化・制御技術」「モノづくり力」を最大限に活用・高度化することで、研究開発や生産現場の生産性向上、製品の品質向上を支え、科学と産業の持続的な発展に貢献します。また、自社製品を活用した社会貢献活動の実施により、次世代人財の育成にも貢献します。

活動目標

1. 科学技術の発展

高精度な観察・分析が可能な電子顕微鏡の開発・提供により、材料・デバイス工学分野や科学理論の検証・研究の発展に貢献します。また、卓上電子顕微鏡を活用した理科教育支援活動を通じて、子どもたちの科学技術への興味関心を喚起し、「理科離れ」という社会課題の解決と科学技術の発展に貢献します。

具体的活動

「理科離れ」の解決および将来のサイエンティスト育成と科学技術発展への貢献

2. 生産現場のレジリエンス実現※1

「見る・測る・分析する」に関連するコア技術、AI や IoT 技術といったデジタル技術、そして各プロセスから収集されるデータの分析・活用により、生産現場の効率化、柔軟で強靭な生産体制構築を実現することで、モノづくり企業の生産性向上、製品品質の向上に貢献します。

具体的活動

最先端のデジタルエンジニアリング技術を活用したソリューションの提供:モノづくり企業の業務プロセス改革を実現

  • ※1 旧目標「2 生産現場の高効率化」および「3 生産技術のグローバル展開」については、活動計画3の事業の見直しとともに、新目標「2 生産現場のレジリエンス実現」に集約しました。

活動計画

活動計画表

2020年度取り組み実績

1. 科学技術の発展

幅広い分野での研究・開発・製造技術の発展に貢献

  • 元素分析のさらなる高速化等を実現する卓上電子顕微鏡「TM4000Ⅱシリーズ」の製造・販売を継続し、操作の利便性と迅速な分析を可能にすることにより、研究開発における開発品の評価や、工場などの生産現場での調査・品質管理に貢献しています。2020年度は、コロナ禍の中、リモートで、電子顕微鏡ユーザーに対し、アスベストや、生物系、品質管理など具体的なテーマのセミナー・実習を実施し、技術情報の提供や試料の処理方法の提案等を行うことで、ユーザーの困りごとの解決に寄与しました。
  • 2018年より、ベトナム国家大学の分析センターへ卓上電子顕微鏡「TM4000Plus」の無償貸与を継続しています(2018年からの5年間)。2020年度はコロナ禍で実施できなかったものの、現地におけるセミナーを企画するなど、ベトナムにおける分析技術者の育成を支援し、当該国における研究開発・科学技術の発展に寄与していきます。

幅広い分野で活躍する卓上電子顕微鏡「TM4000Ⅱシリーズ」
幅広い分野で活躍する卓上電子顕微鏡「TM4000Ⅱシリーズ」

質の高い理科教育支援活動をグローバルに展開

  • 国内では、小・中学校への出前授業や、文部科学省指定校のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)への卓上電子顕微鏡の貸出、科学館・企画展への展示など、様々な学習イベントに協力しています。貸出された装置を活用した各校の活動が、数多くの学会やコンクールで表彰を受けるなどの成果がありました。
  • 各グループ会社での出前授業も継続的に実施しており、2020年度からグローバルで体験者数のカウントを開始しています。2020年度はコロナ禍でリモートでの実施となりましたが、国内を中心としたアジアエリアでは約12,600人、グローバルでは約33,000人に対して授業を提供しました。
  • YouTuberとのコラボレーションを開始し、当該装置を使用した科学実験の動画をまとめたWebの特設コンテンツを公開しました。新規動画掲載などのトピックスをFacebookで配信するなど、SNSからの発信にも注力し、若年層・学生向けのコンテンツの強化をはかりました。

出前授業の様子
出前授業の様子

2. 生産現場のレジリエンス実現

デジタルエンジニアリングソリューションにより、設計業務やモノづくり現場の作業効率向上に寄与

  • 3Dデータをはじめとした設計データを活用したソリューションの提供により、生産現場における作業指示書の効率作成を可能にするなど、製造メーカーの設計・製造現場における業務改善と効率化、合理化に寄与します。2020年度は、製造メーカーに導入し、設計工数の削減実施を図り、モノづくり全体の効率的かつ柔軟な体制構築に寄与しました。
  • AR※2を活用したソリューションの提供により、物理的な情報とデジタルの情報を組合せることで作業指示を簡素化し、自動車・電気精密をはじめとして生産現場における業務スピードの向上やコスト削減を実現しています。今後も最新の技術を活用した新たな分野への展開に取り組んでいきます。
  • ※2 AR(Augmented Reality):拡張現実

研究開発の評価業務受託サービスを通じて、幅広い分野の研究開発業務をサポート

  • JAPAN TESTING LABORATORIES株式会社(以下、 JTL社)と総合代理店契約を締結し、JTL社の高性能な評価設備と高度な評価技術を活かして、研究開発段階の製品の信頼性を計測・試験・分析によって評価する受託技術サービスを提供しています。2020年度はコロナ禍の対応として遠隔画像データ共有サービスを提供し、オンライン上で評価の結果を受託元と共有することで、さらなる効率化を図りました。

サプライチェーンの見える化を通じて、個々の企業のコスト削減、業務・製品品質の向上に寄与

  • フランスに本社のある世界で最も先進的な品質プロバイダーの一社、TRIGO社と提携し、3PQS(3rd Party Qualityservice:検査代行・品質コンサル・サプライヤー管理・審査・監査)を展開しています。サプライチェーン全体を見える化することで、各工程における無駄を可視化し、結果、時間、物流、資源のロスの削減に貢献するとともに、各サプライヤーの業務・品質向上に寄与します。2020年度には当社那珂地区でのトライアルを実施しました。今後は、サプライチェーン上の個々の企業に対し、取引継続の条件になりつつあるESG※3を評価するサービスを含めた事業の展開の検討を進めていきます。
  • ※3 ESG 環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を取ったもので、長期的な成長を支える経営基盤の強化をはかるうえで重要とされている。

半導体製造向けの統合ソリューションの提供により、半導体製造におけるコスト低減と生産性向上に寄与

  • 現在のデジタル社会を支える半導体分野は、AI/IoT/5Gの進展により今後も成長が期待されます。その半導体の製造において、当社は加工・検査・解析工程をカバーする装置を製造し、これらとデータ活用技術を合わせた統合ソリューションを提供することで、半導体製造メーカーにおける開発期間短縮・コスト低減・生産性向上などへの貢献に取り組んでいます。