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Hitachi

株式会社 日立ハイテクノロジーズ

日立ハイテクグループの事業特性を生かした貢献を行うことで、「企業市民」としての社会的責任を果たしていきます。

社会背景

子どもたちが理科に興味をもつ機会が少なく、理系の人財が育ちにくいということは、先進国における共通の社会課題です。児童・学生の「理科離れ」は、企業にとっては研究開発を担う人財の獲得難や企業競争力の低下につながり、社会にとっては科学技術の発展の遅れにつながる課題です。国際社会共通の課題であるSDGs「4.質の高い教育をみんなに」では、すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進することが求められています。
また、地域コミュニティをはじめとしたステークホルダーとの継続的なコミュニケーションは、企業の認知度向上やブランドの醸成につながり、顧客や学生、従業員を長期にわたり惹きつける重要な資産となります。さらにソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の普及により、コミュニケーション方法が多様化しており、地域や社会とのコミュニケーションの重要性が増しています。

日立ハイテクがめざす方向性

中長期的な企業価値向上には継続した社会貢献活動への取り組みが必要であるという考えのもと、日立ハイテクグループは、10年、20年先を見据えて、「人づくり」「環境保全」「地域貢献」の3つを社会貢献活動の注力分野に定めて取り組んでいます。
本業との結び付きが強く、本業で培ったリソースを社会課題の解決につなげていくことで価値を創造するCSV※を意識して活動しており、科学機器をはじめとした「技術」「製品」を最大限に活かした理科教育の振興支援や従業員のスキルや知見を活かした特徴ある社会貢献活動を通じて、「理科離れ」などの社会課題の解決に貢献していきます。それがひいては、ステークホルダーとの信頼関係の構築につながり、長期的には企業ブランド・認知度向上、優秀な人財の確保にもつながると考えています。

  • * CSV(Creating Shared Value): 共通価値の創造

社会貢献活動

理科教育の振興支援

児童・学生の理科離れの問題は、将来の産業を担う「人財」の育成にとって重要な課題となっています。「ハイテク・ソリューションによる価値創造」を基本理念とし、サイエンス・技術を事業基盤とする当社グループでは、理化学機器をはじめとした当社の「技術」「製品」を最大限に活かし、理科教育の振興支援を行い、人財育成と社会の発展に貢献します。

1. 電子顕微鏡を通じて子ども向けの理科教育活動を支援

日立ハイテクは自社製品である卓上電子顕微鏡を活用した理科教育支援活動を行っています。身近な物をミクロのスケールで見る体験を通じて、子どもたちの科学技術への興味関心を喚起し、理科離れという教育現場の課題解決に寄与することを目的としており、小・中学校への出前授業や科学館・企画展などへの展示など、さまざまな学習イベントに協力しています。
日本では電子顕微鏡体験イベントを中心に、2017年度は約10,000 名の児童・学生たちにミクロの世界に触れてもらいました。本活動は日本国内のみならず海外でも展開しており、北米・南米では販売代理店との連携や専用のWebサイトの開設により活動の件数・対象エリアを拡大するなど、活動内容の充実を図っています。
アジア・ASEAN地域では、中国(上海、大連、シンセン)、韓国、台湾、シンガポールで現地日本人学校での出前授業を行ったほか、現地社員による現地学校に向けた出前授業も実施しました。このほか、新たにウクライナ、モスクワにおいても現地中学生に対して、理科教育支援活動を実施しました。
今後も各地域における活動の定着化を図るため、さまざまな関連団体との協力関係を構築するとともに戦略的にプログラムを実施し、科学研究を担う次世代人財育成への貢献を通じて、社会に価値を提供していきます。

(1)出前授業
(2)スーパーサイエンスハイスクール(SSH)への協力
(3)イベント出展
(4)施設展示(科学館・企画展)

2.ラジオ公開録音イベント「ネクストサイエンスジャム」

子どもたちの「科学する心を育む」プロジェクトとして年2回(春と夏)実施している「ネクストサイエンスジャム」は、科学実験とラジオの公開録音を一体にした、科学のおもしろさを体験できるイベントです。
科学に関する専門家を招いたトークショーや、電子顕微鏡など日立ハイテクの製品を使った体験講座、文部科学省指定校のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の高校生による発表など、子どもたちが科学に興味を持つきっかけとなるようなプログラムを実施しています。
イベントの様子は特別ラジオ番組として放送し、より多くの子どもたちに科学の魅力を伝えています。

3.グループ企業との連携

理科教育の振興支援は、当社のみならずグループ企業とも連携し、より広い地区や分野で行っています。
日立ハイテクフィールディングでは2001年より子どもたちに自然の大切さを伝え、自然界の神秘・科学技術の素晴らしさを体験・学習してもらうために、地元小学校への支援プログラムを継続しており、当社も本プログラムに参画しています。
日立ハイテクサポートと連携し、特別支援学校向け理科教育支援プログラムとして2017年度は東京都立永福学園、都立水元小合学園で出前授業を実施しました。授業後半では日立ハイテクサポートに就業した卒業生から現在の業務内容説明や、受講証書の授与式を行いました。2018年度からは茨城県立水戸高等特別支援学校でも出前授業を実施します。

地球環境保全

日立ハイテクグループでは、日立グループの環境ビジョンを基に環境事業や環境経営を推進しています。本業を通じて環境保全に貢献するとともに、企業、従業員およびその家族らによる各種活動により、地域における生態系保全など地球環境保全の活動を推進していきます。

1. 植林活動の実施

日立ハイテクノロジーズは、林野庁の「法人の森林」制度を利用し、茨城県石岡市に約2.3haの国有林を借り受けています。その国有林を「日立ハイテクやさとの森」と命名し、2005年から60年間にわたる育林活動に取り組んでいます。2017年度は、新入社員が除伐の作業を行いました。
また、日立ハイテクフィールディングも、同制度を利用し茨城県日立市(2002年開始、1.8ha)と三重県いなべ市(2003年開始、1.0ha)に土地を借り受け、「HISCO*の森」植林活動を推進しています。
今後も、苗木が成長し伐採されるまで継続的に森を育て、地球環境の保護・地球温暖化の防止に寄与していきます。

  • * HISCO:
    日立ハイテクフィールディングの旧英文社名であるHitachi Instruments Service Co.,Ltd.の頭文字。

「日立ハイテクやさとの森」育林活動

「日立ハイテクやさとの森」は、2005年4月に社員とその家族がヒノキなどの苗木5,600本を植樹したことから始まりました。植樹の時には30cm程度だった苗木は、現在では10mを超える高さまで成長しています。森林を育てることにより、二酸化炭素の吸収・貯蔵による地球温暖化防止への貢献などの環境保全効果があります。

2.生物多様性の保全

経済発展が進み、世界各地で都市化などさまざまな開発が行われている一方で、自然環境の破壊や汚染、資源の過剰な利用が進み、地球の生物多様性が危機に直面しています。日立ハイテクグループは、地域社会・環境NPO 団体等と連携・協働し、生物多様性保全活動に積極的に取り組んでいます。2016年度からは全社の環境行動計画に生物多様性保全活動を組み込み、グループ全社で意識向上を図っています。

3.地域清掃活動の実施

日立ハイテクグループの各事業拠点では、地球環境保全活動のひとつとして事業所周辺及び近隣地域の清掃活動を定期的に実施しています。
本社では、2015年1月より開始した本社ビル周辺清掃活動も第14回を迎え、累計で613名が参加しています。
日立ハイテクサイエンスでは、2017年8月26日に社員20名が参加し、富士山の清掃ボランティア活動に参加しました。

地域への貢献/その他

企業活動はステークホルダーと密接に関わっています。地域社会も重要なステークホルダーのひとつであり、良好な関係構築に努めていきます。

2017年度の活動

地域のNPOと協力しチャリティ古本市を開催
日立ハイテクでは東京都港区に本社を置く6つの企業と特定非営利活動法人(NPO)みなと障がい者福祉事業団で構成されるチャリティ古本市実行委員会の一員として、10月に東京都港区新橋桜田公園において、チャリティイベント「本でつながるみなとの絆~ チャリティ古本市」を開催しました。
本イベントは、みなと障がい者福祉事業団が取り組む「区民・企業・行政が協力しあい共に支え合う地域社会の実現」への貢献と、古本販売を通じた紙資源のリユース促進による環境保全を目的としたものです。古本市の売上金は福祉事業団に寄付、港区内の障がい者の雇用促進・自立支援に利用されます。
第66回 勝田全国マラソン大会に協力
2018年1月に開催された「第66回勝田全国マラソン大会」に対して、当社の那珂地区から交通整理や記録係などの大会運営ボランティアに多くの従業員が協力しました。
本大会は、毎年全国各地から1万人以上のランナーが集まる市民マラソン大会であり、今回も2万人を超え盛大な大会となりました。今後も大会の円滑な運営・進行のために協力を継続していきます。
「Cougars(クーガーズ)」による地域交流
女子バスケットボールチーム「Cougars(クーガーズ)」は、活動の拠点である茨城県ひたちなか市を中心に、近隣保育園でのバスケットボール教室や小中学生を対象としたバスケットボールクリニックを全国で行い、地域の方々と交流する活動に積極的に参加し、地域のスポーツ振興に貢献しています。
また障がい者支援の一環として、毎年、社会福祉法人自立奉仕会の茨城福祉工場を訪問し交流会を開催しています。

那珂地区のワクチン寄付ボランティア活動

那珂地区は、ペットボトルを分別回収し、資源として売却しています。この売却益を「認定特定非営利活動法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会(JCV)」へ寄付することで、ワクチンおよび関連機器を開発途上国の子どもたちに届けるボランティア活動に参加しています。従業員の呼びかけで始まったこの活動は10年目を迎えています。

日立ハイテクノロジーズアメリカ会社の活動

食事の配達
グリーンビル事務所では、2015年度から実施している、病気や障がいのある人や、介助が必要なお年寄りのような、住まいから出られない人々に対し、食事を配達するボランティア活動を2017年度も行いました。
おもちゃの寄付
サンフランシスコ、オレゴン、ダラスの事務所では、2017年12月に、恵まれないこどもたちに新しいおもちゃを寄付する慈善団体のイベントに参加し、おもちゃや服を集め寄付をしました。
社員の子どもたちを職場に招待
ダラス、シカゴにある事務所では、2017年4月27日に、社員の子どもたちを職場に招待しました。親の働く姿を見てもらい、将来の職業を考える機会を提供しています。その日は、子どもたちの希望により、職場を案内したり、学習会を開催する等を行いました。
地域社会関連のデータハイライト
  単位 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度
社会貢献活動支出額*1 百万円 41 51 48 77 98
理科教室参加者数(国内)*2 2,422 1,969 2,948 8,007 11,069
*1
自主プログラムの運営、社会貢献活動への従業員参加・派遣、寄付などに支出した金額(NPO団体への寄付を含む)(国内外連結実績)
*2
2017年度参加者数には、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)巡回校での装置使用者数を含む