―タブレット端末による装置操作で、新時代の分析スタイルを提供―
2012年9月4日
株式会社日立ハイテクノロジーズ(執行役社長:久田眞佐男/以下、日立ハイテク)は、業界で初めて、タブレット端末(iPad)を通じての操作・データ処理を可能にした(*1)、新形ダブルビーム分光光度計「UH5300」を開発し、2012年9月5日(水)「JASIS 2012」(開催地:千葉県千葉市・幕張メッセ国際展示場)で発表いたします。
分光光度計は、白色光をプリズムや回折格子で単色光に分けて試料に当て、透過光を検知することで物質の同定や濃度測定を行う装置です。分光光度計は、材料、環境、製薬、バイオ分野などの学術、産業界で幅広く測定に用いられておりますが、用途や精度の違いなどから、フォトメーター、シングルビーム、ダブルビーム(*2)などのカテゴリーに分類されます。
また、分光光度計の世界市場規模は約7億USドルと推定され、中でも「UH5300」が分類されるダブルビーム分光光度計は、幅広い用途で高精度な測定が可能なことから、同市場の約30%を占めています。
今回、日立ハイテクが開発した、ダブルビーム分光光度計「UH5300」は、「新時代のスタンダード」をコンセプトに高い信頼性と先進的な操作性を備えるとともに、環境負荷低減を実現した分光光度計です。
「UH5300」の特長は、定評ある高い光学性能はもちろんのこと、タブレット端末(iPad)に対応した、無線LANによる通信やタッチパネルで直観的に操作を行うことのできる新たな操作系を開発しました。これにより、装置から離れた場所からの分析操作やデータの確認など、ユーザーの新しい業務スタイルを提供します。
さらに、光源に省電力かつ長寿命のキセノンフラッシュランプ(光源保証は7年間)を採用することにより、環境負荷の低減に貢献すると同時にランニングコストの大幅低減を実現しました。
日立ハイテクは、本製品を大学、製薬、環境、バイオ分析などの幅広い用途に向けて、2012年10月1日から日本国内で受注を開始します。本体標準価格は140万円(税抜)、2013年度には国内分光光度計における台数シェア40%を目指します。
ダブルビーム分光光度計「UH5300」
無線LAN接続方式を採用したことにより、測定者、データ処理者、装置管理者などさまざまな立場のユーザーが場所にとらわれず装置にアクセスすることが可能。データ取得状況の確認や測定後のデータ確認も執務室から行うことができる。
光源 | キセノンフラッシュランプ |
---|---|
分光方式 | ダブルビーム |
電源 | AC100V 70VA |
大きさ(本体) | 510(W)X 490(D)X 280(H)mm |
重量 | 19kg |
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