―新設計のFIB/SEM光学系を搭載し、高品位TEM試料作製をサポートします―
2014年9月1日
株式会社日立ハイテクノロジーズ(執行役社長:久田 眞佐男/以下、日立ハイテク)は、高品位な透過電子顕微鏡(TEM)用試料作製を可能にした、FIB*1-SEM*2複合装置/FIB-SEM-Ar/Xe*3トリプルビーム®*装置「NX2000」を9月1日から発売します。
FIB-SEM複合装置は、半導体をはじめ、ナノテク、材料、医学・生物など幅広い分野において、試料の断面観察やTEM用試料作製に活用されています。特に、近年微細化が進む最先端デバイスや高機能ナノ材料においては、その微細構造や組成の観察・分析、欠陥の解析・評価に、薄く均一な高品位TEM用試料を作製するFIB-SEM複合装置が重要な役割を担っています。
今回開発した「NX2000」は、2013年1月にグループ会社化した株式会社日立ハイテクサイエンス(旧・エスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社/社長:池田 俊幸/以下、日立ハイテクサイエンス)と日立ハイテクが、初めて共同開発した製品です。
高い精度でTEM試料作製が可能なFIB装置(日立ハイテクサイエンス製)と、日立ハイテクのコア技術である世界トップレベルの「電子線技術」を活用したSEM光学系(日立ハイテク製)、日立ハイテク独自の技術である「マイクロサンプリング®*システム*4」を一体化しました。
従来、TEM試料作製の課題となっていた、ピンポイント位置での20nm以下の薄膜試料作製を容易にするとともに、FIBによる加工傷を大幅に軽減します。またTEM用試料作製のスループットを改善することで、最先端デバイスや高機能ナノ材料の開発推進に貢献します。
本体定価は2億3千万円(税別)からで、年間50台の販売を見込んでいます。
日立ハイテクは、9月3日(水)から9月5日(金)まで、幕張メッセ国際会議場(千葉県千葉市)で開催されるJASIS 2014(分析展2014/科学機器展2014)において、出展を行う予定です。
FIB-SEM複合装置/FIB-SEM-Ar/Xeトリプルビーム®装置「NX2000」
FIB 光学系 | |
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加速電圧 | 0.5~30 kV |
ビーム電流 | 0.05pA~100nA |
分解能 | 4.0nm@30kV、60nm@2kV |
SEM 光学系 | |
電子銃 | 冷陰極電界放出形 |
加速電圧 | 0.5~30 kV |
分解能 | 2.8nm@5kV、3.5nm@1kV |
ステージ駆動範囲 | |
X: 0~205mm、Y: 0~205mm、Z: 0~10mm、T: -5~60 °、R: 360 ° |
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