2016年8月22日
株式会社日立ハイテクノロジーズ(執行役社長:宮﨑 正啓/以下、日立ハイテク)の100%子会社であるHitachi High-Technologies do Brasil Ltda.(取締役社長:岡村 隆史/以下、日立ハイテクブラジル)は、ブラジルにおける金型鋼ビジネスの強化を目的に、現地金型鋼販売会社であるAlltech Steel do Brasil Ltda.(代表者:Jean Francisco Cardoso/以下、Alltech Steel社)との間で、同社の全発行済み株式を2016年10月3日付で取得する契約を8月5日付で締結しました。
日立ハイテクグループでは、2020年に向けてさらなる成長を加速させるため、2016年度から2018年度までの「中期経営戦略」を策定し、事業ポートフォリオ戦略に基づく具体的な戦略施策を展開しています。先端産業部材事業においては、「製造業向けフルバリューチェーンを商材としたビジネスオーガナイザーをめざす」を事業ビジョンとして掲げ、「新興国市場」をターゲット分野の一つとして、積極的な事業投資を進めることとしています。
ブラジルは、欧米自動車メーカーの一大生産拠点であり、各自動車メーカーは部品などの現地調達率のさらなる引き上げをめざしている一方、自動車部品の生産プロセスで使用される金型の多くがいまだブラジル国外から輸入されています。
日立ハイテクグループは、金型現地製造の需要増加に合わせ、ブラジルにおいて2011年より金型の素材となる「金型鋼」の販売事業を開始、日系特殊鋼メーカーの金型鋼の輸入販売を行ってきました。
このたび、ブラジルにおける金型鋼販売ビジネスの一層の強化をめざしてAlltech Steel社の全株式を取得し、日立ハイテクブラジルがこれまで培ってきた販売ネットワークに同社のネットワークを付加し、市場におけるプレゼンス向上を図っていきます。
さらに、従来の金型鋼販売に留まらず、金型鋼販売の顧客である金型製造会社の要望に応じて、金型生産工程の一つである熱処理* までをパッケージとして提供するサービスも開始します。これにあたり、パートナーとなる現地熱処理会社に対し、日系特殊鋼メーカーと共同で技術指導および品質管理を行い、耐久性のある高品質な金型の生産に貢献します。
また、将来的には金型加工設備等の周辺ビジネスの展開も視野に入れ、「金型生産のソリューションプロバイダー」として顧客満足度向上をめざします。
ブラジルにおける金型鋼販売ビジネスに積極的に取り組み、先端産業部材事業における注力事業の一つとして育成していきます。日立ハイテクグループは、今後とも、ハイテク・ソリューション事業におけるグローバルトップをめざすとともに、最先端・最前線の事業創造企業としてお客様視点に立ち、顧客及び市場のニーズにスピーディーに対応してまいります。
商号 | Alltech Steel do Brasil Ltda. |
---|---|
所在地 | ブラジル サンタカタリナ州ガルーバ市 |
代表者 | Jean Francisco Cardoso |
業務内容 | ブラジルにおける金型鋼の販売 |
従業員 | 14名 |
設立 | 2010年 |
資本金 | 50万レアル |
商号 | Hitachi High-Technologies do Brasil Ltda. |
---|---|
所在地 | ブラジル サンパウロ市 |
代表者 | 岡村 隆史 |
業務内容 | 電気電子製品、工業機器、通信機器、機械、工業材料、その他の部品に関する売買、輸出入 |
従業員 | 10名 |
設立 | 1972年 |
資本金 | 325万レアル |
出資比率 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ 100% |
お問い合わせ頂く前に、当社「個人情報保護について」をお読み頂き、記載されている内容に関してご同意いただく必要があります。
当社「個人情報保護について」をよくお読みいただき、ご同意いただける場合のみ、お問い合わせください。