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Hitachi

新卒採用サイト日立ハイテクノロジーズ

社員紹介 エンジニア
子どもの頃からずっと、遊びの延長でモノづくりをしている。

市村

Ichimura | 

評価解析システム製品本部 評価解析研究開発部 2003年度入社

バイクのプラモデルに、モーターを付けて走らせる。

小さい頃は、とにかくテレビゲームにまっしぐらでしたね。親に止められても、延々とやり続けていました。クリアしようが関係なく、裏技を見つけるまでやり込むくらいのめり込んでいました。それ以外となると、家の周りでザリガニとりや虫とりをするか、天文気象クラブに入っていたので、星座を見ることが好きでしたね。夏になるとクラブメンバーで夜の学校に行って星を見ていました。ちなみに余談ですが、車に乗っていて、夜方角がわからない時は今でもやるのは北極星を探すことです。カーナビは持ちません。情報が溢れる今、テクノロジーに頼らず生きるのも楽しいですよ。

小学校高学年の頃には、モノづくりに対する興味が出始めていました。一つ一つのパーツが物体になり、完成していく様が楽しくて、プラモデルをつくるのが好きでしたね。色を塗ったりすることもありましたが、どちらかと言えばつくる方に興味があって、バイクのプラモデルに友人と一緒にモーターを付けて走らせる、という改造などを楽しんでいました。そして、高校の頃には、休日に一人で秋葉原に行って、電気回路キットのようなものを買ってきて、試しにつくったりしていました。単に電球が光るだけの回路などでも、思い通りにモノが完成していくことに感動したことを覚えています。

入社1年目から、新商品の開発プロジェクトに。

正直に言うと、働くことに対しては、全然深く考えていませんでした。就職活動を始めて、どんな仕事をしようかと考えた時に想いが定まらず、とりあえずメーカーの技術職を思いつくままに受けていたり。そんな中、大学時代に電子顕微鏡の研究をしていたこともあり、日立ハイテクへの入社を決意。そもそも電子顕微鏡との出会いは、大学時代に研究室を選ぶ時。大学の中で一番人気があった先生のところへ行こうと思い、入ってみると研究テーマがたまたまミクロだったというのがきっかけだったのですが、ある意味この時から、日立ハイテクとの縁がつながり始めていたのかもしれません。

入社してからは、すぐに電子顕微鏡の新製品の開発を担当することになりました。開発途中のもので、ある程度行き詰まったプロジェクトに参加するのかな、と思っていると、なんとゼロからの立ち上げ。コンセプトを決めるところからのスタートです。1年目でこのようなプロジェクトに携わるとは思ってもなかったので、驚きとともに喜びでいっぱいでした。ただ、当然経験のない私にはぶつかる壁ばかり。図面を描いては直し、討論して妥協点を見つけていってなんとか形にするのですが、いざつくってもらったものを装置に取り付けると、スペック通りにいかずにトラブルが起こる。といったような試練の繰り返しでした。今思えば、なかなかのスパルタ教育でしたが、おかげで開発における大切なことの多くを、この時に学ぶことができたと思っています。

オランダで学んだ、日本の良さ。

入社1年目から、恵まれた環境で開発に携わることができた私でしたが、2012年、私のエンジニア人生にとって大きな転機が訪れました。1年間、オランダの大学に行って研究をするチャンスが巡ってきたのです。10年くらい、ずっと行きたいと言い続けてきた夢がようやく叶った形です。オランダといえば、電子顕微鏡に関しては、世界最先端。そこで共同研究ができるというチャンスが回ってきたのです。オランダでの経験は、日本では決して得られない貴重なものでした。まず、学生の質がぜんぜん違う。むこうは主張しないといけない文化で、学生であろうと一人ひとりが自分の意見を持っている。また、少人数制で、一人ひとりが責任を持って進める分、成果を出せないとすぐに見切られる。甘えが許されない環境なのです。自分の世界が広がったとともに、学ぶことが多い、貴重な経験でした。

私自身、郷に入っては郷に従えという考え方で、オランダにいた頃は向こうのやり方に従って、まずは吸収しようと考えていました。すると、逆に日本の良いところも見えてくるものです。例えば、勤勉なところや愚直なところは日本にしかない特徴です。このような特徴を理解した上で、明確なカリスマ性を持ったリーダーが方向性を示し、チームワークを持ってやっていければ、事業はうまくいく。そんな学びがあったことも、財産の一つです。さらに、日立ハイテクの恵まれているところは、いい意味で間違いが許されることです。チャレンジを大切にする会社ですから、前向きな挑戦はむしろ奨励される。そして、新しいことへのチャレンジに対して現実的な投資もしてくれる。改めて、当社の環境は開発者にとってはやりがいのある環境だと思います。

電子顕微鏡の進化が、産業の進化を担う。

電子顕微鏡は、8~9割の半導体の製造業で使われる装置です。今後はこの活用の幅を広げていくことが、求められるでしょう。ライフサイエンス関連の研究が注目される中で、電子顕微鏡を活かすことができないか。高齢化社会に向けた医療機器などにも可能性はありそうです。一方で、新エネルギーやエコの市場にも、新たな可能性があるかもしれません。いずれにせよ、電子顕微鏡は何かを微細加工や製造する際にその精度を見るための道具です。つまり、電子顕微鏡が発展すれば、産業の進化の速度も上がるということです。そう考えると、自分の仕事が担う社会的な価値を改めて認識しますね。

今私は、新たな電子銃を開発しています。電子銃とは、電子レンズを介した電子線がビーム状に収束し、照射される装置。ちょっと専門的な話なので、イメージがしづらいかもしれませんが、電子顕微鏡のメインパーツと思っていただければと思います。今、その電子銃の図面ができた状態。あとは形にするという段階です。もしこれが完成すれば、今までにないスペックのものが生まれる。そうやってモノができあがる過程は、いつか夢中になったプラモデルを改造し、新しいモノをつくっていく感覚にも少し似ています。あのワクワクを、次の新製品に。そして、世界を驚かせるような開発ができればと思っています。

※内容は取材当時のものです。