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日立ハイテク
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日立ハイテクグループの環境活動における価値創出の取り組み:森林のCO2吸収量の推定

日立ハイテクグループは、日立グループの一員として環境ビジョンと環境長期目標である「日立環境イノベーション2050」達成に向けた取り組みを推進しております。その一環として、ネイチャーポジティブへの取り組みを通じて創出される価値を定量化するため、日立ハイテクアナリシス 富士小山事業所(静岡県駿東郡)内の「森林がこれまでに吸収したCO2の量(以下、CO2吸収量)」を推定しました。

取り組みの概要

日立ハイテクアナリシス 富士小山事業所では、敷地内の樹林を「日立ハイテクサイエンスの森」と名付け、地域在来種の保全を行っています。2015年から、敷地内に生育している地域在来の植物を活用した、人工林からの広葉樹林化に取り組み、敷地内で採取したどんぐりから育てた在来種であるクヌギ・コナラの苗木の植樹に加えて、イロハモミジ・エゴノキ・ムラサキシキブなどの高中低木種の苗木を植樹することで、より多種多様な樹木からなる森の再生に努めてきました。

生物多様性の保護・修復・再生などの保全活動をより効果的に進めていくために、今までの取り組みを通じてもたらされる価値の数値化を試みました。今回は、「日立ハイテクサイエンスの森」を含む敷地内の森林を4つのエリアに分け、CO2吸収量の推定を行いました。

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今回の調査対象エリア

取り組みの内容

CO2吸収量の推定を行うにあたって、ドローンによる空中写真撮影・レーザー計測とフィールド調査を行いました。それらの内容から敷地内に生えている樹木の樹種や樹高、幹の太さなどを把握し、幹材積の計算やCO2吸収量の推定を行いました。
その結果、2024年時点で調査対象エリア内の森林全体におけるCO2吸収量は、3,167(t-CO2)と推定されました。そのうち「日立ハイテクサイエンスの森」のCO2吸収量は753(t-CO2)となっています*1。「日立ハイテクサイエンスの森」では、2017年より本格的に植樹活動を開始しています。そのため、森林の成長と共にCO2吸収量も増加していくことが予測されます。今回の取り組みを通じて、生物多様性保全活動の新たな意義を見いだすことができ、今後当社グループでは、生物多様性の保護・修復・再生を通じて創出される価値を定量的に管理・拡大するとともに、実質的なカーボンネガティブの実現にも貢献していきます。また、生物多様性保全活動に加え、その他の環境活動についても、創出される価値の数値化を行い、計画的に拡大していきます。

※1 CO2吸収量は国立研究開発法人国立環境研究所や独立行政法人森林総合研究所の報告書および論文を参照し、推計。

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現地調査の様子

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森林全体のCO2吸収量の解析結果