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【KDDI社共同検証】日立TCP最適化ソフトで衛星回線STARLINKの通信を最大89%高速化

昨今、BCP対策や僻地での利用など、安定した回線提供が困難なシーンにおいて注目されている衛星回線。その中でもSpace Exploration Technologies社(スペースX社)の「Starlink」は数千機の低軌道周回衛星によって提供されており、従来の衛星通信サービスに比べて大幅に高速かつ低遅延のデータ通信を実現しています。今回は国内唯一の「認定STARLINKインテグレーター」であるKDDI社協力のもと、Starlink Businessによる衛星回線においても日立TCP最適化ソフトウェアが効果を発揮できるのかについて検証いたしました。

日立TCP最適化ソフトウェアとは

TCP最適化ソフトウェアはWAN高速化とも呼ばれているソリューションの一環となります。ご存じのようにTCP通信はメリットである信頼性の高さの反面、通信する機器間の距離が離れれば離れるほど距離遅延が発生し、距離やパケットロスとともに通信速度が低下してしまう問題があります。この現象はTCPを使用している以上は発生するため、今後の利用拡大が見込まれる衛星回線や5Gも同じように影響を受けてしまいます。
この課題を解決するソリューションの1つが日立TCP最適化ソフトウェアです。

世の中にはWAN高速化ソリューションがいくつか存在しますが、日立TCP最適化ソフトウェアの特長について3点ご紹介いたします。

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1)送信側のみの設置でも効果を発揮

送信側、受信側の両方に設置しなくとも、高速化させたい送信側のみの設置でご利用いただけます。これにより、衛星回線や不特定多数のクライアントへの高速化などへ適用する際のハードルが低くなります。

2)ソフトウェアのみでのご提供も可能

アプライアンスではないため、環境をご準備いただければソフトウェアのみでのご提供も可能です。

3)キャッシュできないデータの高速化に強い

何度も利用するキャッシュ可能なデータではなくライブ画像、3D-CAD画像および暗号化データなどキャッシュ不可能なデータに対しても高速化可能です。

上記のようなシーンでの活用をご希望の方はぜひ弊社までご連絡ください。

STARLINKと日立TCP最適化ソフトウェアの検証

実施した検証の構成についてご説明します。
図のように弊社環境へ日立TCP最適化ソフトウェアを設置し、インターネット経由Starlink Business環境の先にあるKDDI社のユーザーターミナル配下へ測定用のクライアントPCを配置しました。検証は配信サーバー上の200MBデータのダウンロード時間を測定いたしました。なお、検証時の天候は快晴で無風でした。

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* 記載されているロゴ、システム名、製品名は各社および商標権者の登録商標または商標です。

TCP最適化ソフトウェアが無い場合と有る場合で各5回ずつ測定した結果が下記表となります。

表

この結果の通り、Starlink Business環境においても効果が確認され、日立TCP最適化ソフトウェアの存在する構成において、約69~89%の改善が見受けられました。なお、今回の検証環境において約20~60msの遅延、最大約250Mbpsのスループットを測定でき、改めてStarlinkが低遅延・高速な衛星ソリューションであることが確認されました。

昨今は社会情勢の影響もあり衛星通信への注目は高まっていると聞いています。しかしながら、各種衛星を活用しても希望のスループットが得られない際や大きなデータのやり取りにストレスを感じる場合は、低遅延・高速通信が特長のStarlink Businessはかなり効果的だと感じました。また、今回の検証結果をご参考にしていただき、Starlink Businessと日立TCP最適化ソフトウェアの組み合わせにより、さらに広いシーンでご活用いただけるよう、ぜひ弊社にてより良いインフラ環境整備のサポートをさせていただけますと幸いです。

なお、本記事ではご紹介しきれなかった「距離遅延が生じる理由」や「弊社ソリューションの仕組み」などについて詳細なご説明をご希望の方はぜひお問い合わせください。

*今回ご紹介したソリューション:

* KDDI株式会社さまのサイトに遷移します。