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日立ハイテク
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SCION ガスクロマトグラフ質量分析計 SCION SQ 400シリーズ

SCION ガスクロマトグラフ質量分析計 SCION SQ 400シリーズ

最先端テクノロジーによる世界最高水準の四重極型GC-MSです。信頼性のあるパフォーマンス、使いやすいソフトウェア、簡単なメンテナンス、スモールフットプリントによる省スペース化など様々な特長を備えています。

価格:お問い合わせください

取扱会社:株式会社 日立ハイテクサイエンス

特長

1.レンズ-フリー デザイン

高感度分析を可能にするために、レンズやアパーチャーを用いていない新しい光学系で構成しています。
レンズフリーデザインによりイオンの透過率が向上するために質量分析計の感度と安定性がアップします。
また、汚れやすいレンズがないためにクリーニングの回数が減らせ、メンテナンスに伴うダウンタイムの削減ができます。

レンズ-フリーデザイン構造
レンズ-フリーデザイン構造
‘レンズ-フリー’デザインによる効率の良いイオン透過効率を実現
‘レンズ-フリー’デザインによる効率の良いイオン透過効率を実現

2.アキシャルイオンソース

アキシャルイオンソースは、試料がキャピラリーカラムから溶出した流れのまま、イオンソースの中へ導かれます。
試料はイオンソースの中でイオン化されます。イオン化されたイオンは、リペラーにより角度を変えることなく、Q0に導かれるので汚れが付きにくい構造となっています。

試料の流れ

3.アクティブフォーカス q0(キューゼロ)デザイン

90°カーブによる高耐久性が得られるアクティブフォーカス q0(キューゼロ)デザインは、測定中は常時135°Cに加温されているために、レンズ等加温ができないところで起こるコールドスポットによる試料の吸着や汚れの蓄積を排除することができます。
SQ Premiumの機能であるHeガスによるオートフォーカシング(衝突冷却)効果により約2倍程度の感度向上ができます。

アクティブフォーカス q0(キューゼロ)の構造
アクティブフォーカス q0(キューゼロ)の構造
アクティブフォーカス q0(キューゼロ)の効果
アクティブフォーカス q0(キューゼロ)の効果

4.マルチアクシスノイズキャンセリングデザイン

マルチアクシスノイズキャンセリングデザインは、多段階でノイズの原因を排除する機能です。イオン化したもの(イオン化成分)はカーブしてQポールへ移動します。
しかし、イオン化できなかったもの(光子等のニュートラル成分)は、まっすぐに移動するため、四重極や検出器に到達できないために、スペクトル結果に反映されずに高いS/N比を可能にします。

イオン化成分の軌道とニュートラル成分の軌道

5.EDR検出器(Extended Dynamic Range detector)

EDR検出器は、高速スキャニング検出器とデジタルエレクトロニクスの組み合わせにより、高速データ取り込み時でも高感度を維持させます。
また、常に最適化された検出器電圧により広いダイナミックレンジが可能となります。

高速スキャン速度でも高感度を維持
高速スキャン速度でも高感度を維持
広いダイナミックレンジ(OFN:0.1pg~100ng)
広いダイナミックレンジ(OFN:0.1pg~100ng)

仕様

型式GCMS
SCION SQ Select 436-GC SCION 436-GC 標準タイプ質量分析計
SCION SQ Select 456-GC SCION 456-GC
SCION SQ Premium 436-GC SCION 436-GC 高性能タイプ質量分析計
SCION SQ Premium 456-GC SCION 456-GC
機能
スキャンモード フルスキャン(Full Scan)、選択イオンモニタリング(Selected Ion Monitoring:SIM)
イオン化モード  電子イオン化(EI)、化学イオン化(PCI/NCI)*
フィラメント デュアルフィラメント イオン化電流~200 µA
イオン化エネルギー 10 eV~150 eV
スキャンスピード 14,000Da/sec
Dwell time最小設定値 1ms
マス軸安定性 ±0.1Da(48時間)
キャリアーガス流量 25 ml/minまで 
ターボ分子ポンプ デュアルステージ型310/400 L/sec
性能
EIフルスキャン 1pg オクタフルオロナフタレン(OFN) S/N≧1500:1
PCIフルスキャン* 100pg ベンゾフェノン(BZP) S/N≧600:1*
NCIフルスキャン* 200fg オクタフルオロナフタレン(OFN) S/N≧1000:1*

(S/N値は、RMSにより算出。PCIとNCIはメタンガスを使用)

* Premiumのオプション

フタル酸エステルの分析

熱分解GC-MS法

2015年6月4日にRoHS指令の制限対象物質の見直しがされ、追加項目が公布されました。改定案では新たに下記フタル酸エステル4物質が追加され、合計10物質となります。一部製品を除き2019年7月22日から適用されます。

  • フタル酸ジ(2-エチルへキシル)
  • フタル酸ジブチル(DBP)
  • フタル酸ブチルベンジル(BBP)
  • フタル酸ジイソブチル(DIBP)

IEC62321:2ndにて国際規格でRoHSの臭素化難燃剤(PBBs、PBDEs)の測定方法は規定されており、更にフタル酸エステルの詳細分析法(溶媒抽出-GC-MS法、熱分解GC-MS法)が検討されています。

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熱分解GC-MS法は、秤量後の試料を昇温加熱し、特定の加熱温度帯で発生する添加物の含有成分を判定します。溶媒抽出等の煩雑で長時間の前処理工程が不要であるため、迅速な分析が可能です。

当社のGC-MSとオプションのパイロライザー(熱分解装置)と組み合わせることで、フタル酸エステルの高感度な分析が可能になります。

フタル酸エステルとは

フタル酸とアルコールがエステル結合した化合物の総称で、塩化ビニルなどプラスチック製品の可塑剤として幅広く使用されています。しかし近年、発がん性や生殖毒性、内分泌撹乱物質としての作用などヒトへの悪影響を及ぼす可能性が指摘されており、各国で様々な規制が行われています。

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