リスクマネジメント
日立グループとしての成長戦略の実行にあたり、グループ横断でのリスク管理体制を構築しています。
基本的な考え方
日立グループの事業活動は、生成AI等のデジタル技術の革新やグローバル化の進展等を経て変容しており、経営に重大な影響を与えうるリスクの種類も多様化しています。日立グループが中長期的に企業価値を向上させていくためには、リスクを単に「脅威」として捉えるだけでなく、ビジネスの「機会」としてのポジティブな側面を捉えながら、リスク管理を実施し、収益機会を創出することが必要と考えています。このような観点から、日立グループはリスクマネジメント体制およびリスクマネジメントプロセスを整備し、グループ全体でのリスク管理を行っています。
リスクマネジメント体制
日立グループのリスク管理規程に基づき、日立ハイテクグループのリスク情報を把握・共有し、重要度の高いリスクに優先的に対応するための体制を整備しています。当社グループのリスクマネジメントの責任者である CRO(Chief Risk management Officer)が、グループ横断でリスクを把握し、経営層および親会社に対して報告を行います。リスクマネジメント体制は、機能および役割を3つのラインに分類・整理しています(3ラインモデル)。3つのラインそれぞれの機能および役割は次のとおりです。
第1ラインは各事業部門になります、ビジネスオーナーとして、部門内のリスクマネジメントを取りまとめ、その状況をCROに報告します。 第2ラインであるコーポレート部門は、CROと連携し、第1ラインでのリスクマネジメントへの助言やモニタリング等の支援を行います。 第3ラインである監査室は、第1ライン、第2ラインから独立した立場でリスクマネジメントについての検証・評価を行います。

リスクマネジメントの取り組み
日立グループでは、COSO-ERMやISO 31000などの国際的なリスク管理フレームワークを参照し、グループとしての重要リスクの選定と対応方針の策定を行い、社内外の事業環境の変化に合わせて更新しています。 グループ全体で網羅的・効率的にリスクマネジメントを実施するため、グループリスクマネジメントにかかる社内規程において、グループ共通のリスク項目、リスクの評価方法等が定められています。リスクの評価は、各リスク項目に対して、発生時の影響度と発生可能性を評価し、リスクヒートマップを作成する方法により行います。特定・評価されたリスクについて、リスク対応策を検討の上、実施します。その有効性を定期的にモニタリングし、必要に応じて、追加の対応を行うなど、改善策を実施しています。また、「脅威」としてのリスクが顕在化した場合の事業継続マネジメント(BCM*)についても取り組みを推進しています。
リスクヒートマップイメージ図
* BCM:Business Continuity Management
事業継続マネジメント(BCM)の取り組み
大規模地震、風水害および感染症(パンデミック)などのリスクの顕在化によって事業が中断し、社会に甚大な影響を及ぼすことのないよう、事業継続マネジメント(BCM)の充実に取り組んでいます。 具体的には、事業継続計画(BCP*)マニュアルの策定、及びその見直し、自然災害等の発生を想定した図上訓練等を継続的に実施しています。
* BCP: Business Continuity Plan
