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X-MET8000 Expertによるプラスチック中の塩素分析

 近年、循環型社会の実現に向け、世界中で廃プラスチックのリサイクルが進んでいます。日本では、2022年4月に「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」が施行され、プラスチック資源の循環が広く意識されるようになりました。
 一般家庭や企業等から回収された廃プラスチックは、化学原料利用やガス化、発電焼却等によるエネルギー回収に加えて、マテリアルリサイクルが困難な古紙及び廃プラスチック類を主原料とする固形燃料(RPF)にも活用されています。
 RPFは熱量が高く、化石燃料の代替としても利用可能と言われていますが、塩素(Cl)を含む場合、ボイラー腐食やダイオキシン発生の原因となる可能性があります。日本産業規格(JIS Z7311)では、RPFの品質として全塩素濃度(%)がRPF等級ごとに定められており、RPFだけでなく、原料となる廃プラスチックのCl濃度の管理も重要と考えられます。
 本資料では、X-MET8000 Expertによるプラスチック中の塩素分析例をご紹介します。

X-MET8000 Expert
X-MET8000 Expert

プラスチック中の塩素分析

分析方法

表1 装置仕様

モデル X-MET8000 Expert
検出器 高性能SDD
X線出力 最大50 kV (4 W)
測定領域 10.7 × 9.4 mm
バッテリー寿命 最大12時間
動作温度 -10~50℃
防塵・防滴性
堅牢性
IP54
MIL-STD-810G(振動・衝撃・落下)試験準拠
ケースサイズ
本体サイズ
重量
415(L) x 325(W) x 170(H) mm
210(L) x 93(W) x 272(H) mm
1.5 kg(バッテリー含む)

表2 サンプルおよび分析条件

サンプル 蛍光X線分析用プラスチック標準物質 JSM P713-1-b/c/d/e
(JFEテクノリサーチ)
分析条件 プラスチック分析用アプリケーション
測定時間 10秒
JSM P713-1
JSM P713-1

分析例

表3 標準物質 (JSM P713-1) 参考値および測定結果 (n=5)

-
  • サンプル4種をそれぞれ5回繰り返し測定を行い、平均値 (Avg.) と相対標準偏差 (RSD) 算出しました (表3)。
  • サンプル4種全てにおいて、参考値と同等の結果が得られました。
  • RSDは良好であり、精度良く測定できていることが分かります。
  • X-MET8000は、検出器にSDDを採用することで、短時間で繰り返し再現性よくプラスチック中の塩素分析が可能です。
    また、管理ニーズに合わせて10秒未満の測定時間でも塩素が分析できるため、現場での効率的な作業に有効です。

本資料に掲載のデータは測定例を示すもので、性能を保証するものではありません。
また、本資料に記載の情報、製品仕様等は改善のため一部を予告なしに変更することがあります。