-臨床検査業務の効率化・迅速化に貢献-
株式会社日立ハイテクノロジーズ(執行役社長:宮﨑 正啓/以下、日立ハイテク)は、このたび日立自動分析装置「3500」を開発し、6月7日より日本国内にて発売します。
本製品は、新たなコンセプトの臨床化学自動分析装置として開発した製品で、従来の臨床化学自動分析装置(以下、従来装置)と同サイズながら、生化学的検査*1・高感度免疫化学検査*2・血液凝固検査*3の3種類の臨床検査を1台で行い、検査の迅速化と臨床検査業務の効率化を実現します。
現在日本の医療機関では、医療技術の発展とともに疾病の早期発見・早期治療への取り組みが加速しています。それに伴い臨床検査の重要性も高まり、さまざまな項目の検査について迅速な結果報告・精確なデータが求められるなど、臨床検査業務の効率化へのニーズが拡大しています。しかし、従来の臨床検査は、生化学的検査・免疫化学検査・血液凝固検査を検査項目ごとに異なる分析装置で行う必要があったため、各分析装置の運用・管理や装置の設置スペースの確保などが課題となっていました。
このたび発売する「3500」は、従来装置のプラットフォームをベースに各ユニットの配置、動作の工夫などを行うことで、従来装置と同サイズでありながら、1台で生化学的検査・免疫化学検査・血液凝
固検査の3種類の同時検査への対応を可能にしました。
「3500」は、1993年の発売以来現在まで、全世界で5,000台以上の出荷実績を持つ従来装置の性能を引き継ぎ、信頼性のある高精度分析と高い実行処理能力(比色測定*4最大800テスト/時)を備えています。また生化学的検査において、最小反応液量を従来機種比で約20%削減を実現することで、少ない検体量での臨床検査により患者様の負担を軽減するとともに、試薬量の少量化によるランニングコスト低減を可能にしています。加えて、操作画面のソフトウェアを一新することで、臨床検査の運用や結果の管理を容易にし、臨床検査業務の効率化に貢献します。
さらに「3500」には、日立ハイテクが初めて自社開発した血液凝固検査機能を搭載しています。体外診断市場のうち日立ハイテクが事業を展開する生化学・免疫検査市場に加え、市場の伸びが期待される血液凝固検査市場においても製品を投入することにより事業を拡大していきます。
日立ハイテクは、2017年6月17日(土)、6月18日(日)に、幕張メッセ国際会議場・国際展示場(千葉県千葉市)で開催される「第66回日本医学検査学会」にて、本機の実機展示を行う予定です。
日立ハイテクは、バイオ・メディカル事業において、全ての体外診断市場におけるグローバルプレーヤーになるという中期経営戦略のもと、今後も製品の開発・拡販を進め人々の健康に貢献してまいります。また、ハイテク・ソリューション事業におけるグローバルトップをめざすとともに、最先端・最前線の事業創造企業としてお客様視点に立ち、顧客および市場のニーズにスピーディーに対応してまいります。
日立自動分析装置「3500」
方式 | ディスクリート方式多項目同時分析装置 |
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処理能力 | 吸光度項目:最大800テスト/時、光散乱項目:最大800テスト/時、電解質:最大600テスト時、 HbA1c:最大200テスト/時、凝固時間項目:最大150テスト/時 |
分析項目数 | 最大134項目 |
反応時間 | 吸光度項目:3~10分、光散乱項目:4~10分、凝固時間項目:最大5分 |
測光方式 | 吸光度項目:多波長光度計による2波長測光または1波長測光、光散乱項目/凝固時間項目: 700nmLED光源による1波長測光 |
寸法 | 1,960(幅)×820(奥行き)×1,240(高さ)mm(高さはトップカバーを含む) |
重量 | 約500kg(操作部を含む) |
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