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Hitachi

株式会社 日立ハイテク

Process プロジェクトの工程

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Step1会議・デザイン

会議

対面・リモートを組み合わせた会議の様子
対面・リモートを組み合わせた会議の様子

プロジェクトを任された私たちは下記の担当グループに分かれてそれぞれ活動しました。

リーダー、サブリーダー
プロジェクト全体の統括
QRコードGr
QRコードについての検討、製作指揮
コンテンツGr
本Webページの作成
撮影Gr
プロジェクト風景の撮影、編集
まとめGr
社内企画プレゼン、SNSによるプロジェクトの情報発信

在宅勤務や出張の制限が行われる中、円滑なプロジェクト進行に悩まされました。
そこで本プロジェクト外の業務の中で気づいたコロナ禍での仕事の進め方の工夫を参考に、オンラインを交えた会議を行い、チャット機能やクラウドを活用して全員に情報を共有しました。
通信状況による音声トラブルなどもありましたが、画面共有を使用することで勤務場所に関わらずパソコン上で同じ資料を閲覧でき、県外の事業所に勤務するメンバーとも簡単に打合せすることができました。

QRコードの描画方法

QRコードを製作するために、どのような方法で描くか検討しました。

【描画方法の候補】
ペンキで塗る
白と黒のタイルを並べる
ペンキとタイルを組み合わせた折衷案
カッティングシート(耐水性のあるシート)
外部発注によりプロにお願いする…etc

これらの方法について、コスト(人件費、材料費)やメンテナンス性、強度(耐腐食性、耐水性)などを考慮し、議論を重ねました。
例えばカッティングシートの場合、強度不足のためコンクリートの凹凸と相性が悪く、はがれる可能性が高いため、実現は難しくなります。そして何より私たち新入社員の手で完成させたいといった思いがありました。
そこで、コストが低くメンテナンスが容易、かつ強度も十分で、さらに下地作業からメンバー全員で協力して取り組める「ペンキで塗る」方法に決定し、完成を目指しました。

QRコードのURLとセル数の決定

QRコードはセルと呼ばれる小さい□(■)の組み合わせで構成されます。
衛星写真の分解能から検討した結果、今回製作する13.2 m × 13.2 mの巨大QRコードを、上空から確実に読み取るためには1セルが40 cm以上必要だと分かりました。また、QRコードのセルの大きさは指定したURLの長さにより決まります。例えば、日立ハイテクHPのトップページ日立ハイテク那珂地区の拠点紹介ページを比べると、前者は1セル40 cmであるのに対し、後者は40 cm未満となることが分かりました。
日立ハイテクHPのトップページならば、巨大QRコードとして成立可能なセルのサイズであると判断しました。

構成されるセルの数が違う!

日立ハイテクHPトップサイト
(36字)
 拠点一覧 那珂地区紹介ページ
(79字)

QRコードの読み取り検討

屋外に描いたQRコードの読み取りには、日光や影の影響は無視できません。また、航空写真を拡大した時の画像の粗さにより読み取れない可能性があります。これらの様に、屋上でQRコードを読み取る際に影響があると思われる要因を考えて、実際に読み取ることができるかを議論しました。
次に、これらの影響を踏まえた状態でQRコードが読み取れるか検証しました。

【検証内容】
ガウシアンフィルタをかけてぼかす
コントラストを低くする
影を付ける

などの画像処理を行い、想定され得る条件で読み取れることを確認しました。以上の検討から、日立ハイテクHPのトップサイトにリンクした巨大QRコードを、白と黒のペンキで製作することに決定しました

ぼかして見た場合
ぼかして見た場合
影をつけた場合
影をつけた場合

Step2白塗装

下地塗装

2021年3月1日よりマリンサイト屋上にQRコードの製作を開始しました。作業は遠方からの参加者も含めて実施しました。
最初の作業は13.2 m四方の枠をテープで描くことです。シンプルですが少しの歪みも許されない大事な作業です。QRコードGrを中心に声を掛け合い、連携を取って慎重に行いました。その後、範囲全体に塗料の塗りを良くする接着剤を塗装しました。
初めてのローラー作業をここで覚えます。

  • テープで外枠の作成ズレがないか常に確認
    テープで外枠の作成
    ズレがないか常に確認
  • ローラー作業風景(1)
    ローラー作業風景(1)
  • ローラー作業風景(2)
    ローラー作業風景(2)
  • ローラー作業風景(3)
    ローラー作業風景(3)
  • ローラー作業風景(4)
    ローラー作業風景(4)
  • ローラー作業風景(5)
    ローラー作業風景(5)
  • ローラー作業風景(6)
    ローラー作業風景(6)
  • ローラー作業風景(7)
    ローラー作業風景(7)
  • ローラー作業風景(8)
    ローラー作業風景(8)
  • 下地塗装完成
    下地塗装完成

    白塗装

    白塗料を全面に塗装しました。この作業は、下地とは違いすぐに乾き、ローラーの塗り方で見た目が変わるので、ペンキの量や力加減といったローラー操作の技量が求められます。また、無作為に塗装するのではなく、縦方向・横方向の二回に分けて塗装することで表面がきれいに仕上がります。下地で掴んだ感触がさっそく活かされました。

    • 仕上がりに関わるため丁寧に作業(1)
      仕上がりに関わるため丁寧に作業(1)
    • 仕上がりに関わるため丁寧に作業(2)
      仕上がりに関わるため丁寧に作業(2)
    • 仕上がりに関わるため丁寧に作業(3)
      仕上がりに関わるため丁寧に作業(3)
    • 一方向ずつの塗装でムラを残さない(1)
      一方向ずつの塗装でムラを残さない(1)
    • 一方向ずつの塗装でムラを残さない(2)
      一方向ずつの塗装でムラを残さない(2)
    • 一方向ずつの塗装でムラを残さない(3)
      一方向ずつの塗装でムラを残さない(3)
    • 一方向ずつの塗装でムラを残さない(4)
      一方向ずつの塗装でムラを残さない(4)
    • 一方向ずつの塗装でムラを残さない(5)
      一方向ずつの塗装でムラを残さない(5)
    • 一方向ずつの塗装でムラを残さない(6)
      一方向ずつの塗装でムラを残さない(6)
    • 白塗装完成
      白塗装完成

      Step3マスキング

      マスキング作業

      QRコードを描く正方形のエリアを決めます。1セルと同じサイズの板を周りに並べて、糸を張って印付けしました。
      この糸を目印に描画エリアをマスキングしました。しかし、この方法ではマスキングにより正確な正方形を描けないことがわかりました。

      【原因】
      板が必ずしも同じ形ではない。
      敷き詰める際にわずかにズレや隙間がある。
      屋上の熱によって板が反ってくる。

      この課題を解決しなければ、QRコードが歪んで読めないリスクがあります。

      1. ①設計図の確認
        ①設計図の確認
      2. ②余白のマスをカウント
        ②余白のマスをカウント
      3. ③糸でつけた印の上からマスキング
        ③糸でつけた印の上からマスキング
      4. ④長さ&垂直度が合わない……
        ④長さ&垂直度が合わない……

      マスキング作業改善

      これらの課題を私たちは様々な手段を試行錯誤して解決しました。
      まず板をさらに大きく分厚い板に変更し、反りや隙間ができる可能性を減らしました。また、外周すべてから先に板を置き、描画エリアを決めるのではなく、「X」軸・「Y」軸の寸法と垂直さの精度を優先しました。
      軸を描いた後、この2軸を基準としてマスの位置取りを進行しました。しかし、それでも「ずれ」は発生するため、全面を4 × 4のマスに区切って、各マス内の誤差はその中で調整するようにしました。このようにして設計に対して許容できる精度を保つことができました。

      数mmのズレを修正!!
      • 道具やマスキングの手順を検討(1)
        道具やマスキングの手順を検討(1)
      • 道具やマスキングの手順を検討(2)
        道具やマスキングの手順を検討(2)
      • 道具やマスキングの手順を検討(3)
        道具やマスキングの手順を検討(3)
      • 道具やマスキングの手順を検討(4)
        道具やマスキングの手順を検討(4)
      • マスキング作業風景(1)
        マスキング作業風景(1)
      • マスキング作業風景(2)
        マスキング作業風景(2)
      • マスキング作業風景(3)
        マスキング作業風景(3)
      • マスキング作業風景(4)
        マスキング作業風景(4)
      • マスキング作業風景(5)
        マスキング作業風景(5)
      • マスキング作業風景(6)
        マスキング作業風景(6)
      • マスキング作業風景(7)
        マスキング作業風景(7)

        Step4黒塗装

        黒塗装

        先程のマスキング作業で決まった場所にQRコード黒部分の塗装を行いました。マスキングで使用したテープにより、黒塗料がはみ出すことなくきれいに塗装が行えました。
        黒塗装後、使用したテープにより剥がれた白塗装を上から塗装しました。ハケを使用して修正を行い、QRコードの仕上がりをより美しいものとしました。

        • 塗装風景(1)
          塗装風景(1)
        • 塗装風景(2)
          塗装風景(2)
        • 塗装風景(3)
          塗装風景(3)
        • 塗装風景(4)
          塗装風景(4)
        • 塗装風景(5)
          塗装風景(5)
        • ハケでの再塗装(1)
          ハケでの再塗装(1)
        • ハケでの再塗装(2)
          ハケでの再塗装(2)
        • ハケでの再塗装(3)
          ハケでの再塗装(3)
        • マスキングテープ剥がし作業(1)
          マスキングテープ剥がし作業(1)
        • マスキングテープ剥がし作業(2)
          マスキングテープ剥がし作業(2)
        • 完成
          完成

          ドローン空撮

          QRコード製作後、ドローンによる空撮を行いました。この時撮影したQRコードが読み取れるか確認したところ、無事に日立ハイテクのHPにアクセスすることができました。

          \ドローン撮影会/

          上空からの写真で読み取りに成功!

          完成

          ついに2021年3月15日に作業が終了!屋上には13.2 m × 13.2 mの巨大なQRコードが描かれました。

          ついに2021年3月15日に作業が終了!屋上には13.2 m×13.2 mの巨大なQRコードが描かれました。

          プロジェクトQR ~マリンサイト竣工記念~
          ダイジェスト動画

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          ※「QRコード」は株式会社デンソーウェーブの登録商標です。