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日立ハイテク
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「はやぶさ」が持ち帰った微粒子解析
-日立電界放出形走査電子顕微鏡/キュレーション (惑星物質試料受け入れ)設備のご紹介-

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46億年前の太陽系の化石ともいわれる小惑星イトカワの微粒子。
地球物質の影響を遮断した環境でのナノ解析がスタートしました。

小惑星探査機「はやぶさ」の7年間の飛行中、宇宙航空研究開発機構(JAXA)殿のご指導のもと、日立ハイテクは、日立グループと協力会社を取りまとめ、カプセルの受け入れ設備の開発に取り組んできました。地球上物質の影響を極力抑制するための高純度窒素ガスを制御しながらカプセル開封から試料分取・保管できるクリーンチェンバーとマニピュレーションシステム。さらに高純度窒素ガス雰囲気を制御しながら試料を搬送・高分解能観察ができる電界放出形走査電子顕微鏡(S-4300SE/N)とX線分析装置など、ナノ領域の解析ができる体制を整えました。「イトカワ」由来物質を探し出すために、そして、本格的な太陽系誕生を探るために、今新しい扉が開きました。

小惑星イトカワ
小惑星イトカワ
クリーンチェンバー
クリーンチェンバー
S-4300SE/N
S-4300SE/N
電子顕微鏡写真
電子顕微鏡写真

写真提供:宇宙航空研究開発機構(JAXA)

「宇宙開発(はやぶさ)のいまここ」
最精鋭の技術力を結集太陽系誕生の謎を解明するために
~もう一つのはやぶさプロジェクト~

2014年打ち上げに向け現在、新たな小惑星探査機「はやぶさ2」プロジェクトが着々と進められている。
同機の目的は、炭素系の物質を成分とするC型小惑星への到達とサンプル回収である。そこには、生命のもとともいえるアミノ酸が存在する可能性があり、生命の起源の謎の一端を明らかにするものと期待されている。はやぶさ2プロジェクトの実現は、これに先行する「はやぶさ」の成功によるところが大きい。小惑星イトカワに到達し、そのサンプルを地球へ持ち帰った偉業は、いまや誰しもが知るところだ。偉業はそれだけではない。はやぶさが宇宙を旅する間、地上ではもう一つのはやぶさプロジェクトともいえる、サンプルを解析する設備「キュレーション」の開発が行われていたのである。

日本経済新聞 電子版にてご案内します。

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