図1 ゴミ箱Xマーク
EUにおいて、EEE(電気電子製品、定格電圧AC1000V/DC1500以下)の廃棄物(WEEE:Waste Electrical and Electronics Equipmentの略)による環境汚染の防止を目的とし、3R(Reduce(削減)、Reuse(再利用)、Recycle(再生利用))を推進するための指令。
生産者に対し、ReuseとRecycleを考慮した機器の設計と製造、分別収集、リサイクルシステムの構築、再生率及び再利用・リサイクル率の目標達成、収集、処理、再生、処分のためのコストの負担等を義務付けている。また、使用者やWEEE処理施設に、指令で定められた情報を取扱説明書等により提供し、「ゴミ箱X(バツ)マーク」(図1参照)を製品に貼付する必要がある。
旧指令と改正後の現指令を区別するために、旧指令をWEEE1またはWEEE(I)、現指令をWEEE2またはWEEE(II)と称す場合がある。
対象製品は10のカテゴリーに分けられており、WEEE2となっても現時点では大きな変更はないが、2018年8月15日以降はRoHS2と同じくオープンスコープ(一部製品を除きすべてのEEEが対象)となる。但し、この時点でカテゴリーは6つに再分類される予定である。
RoHS指令を管理するに当たっては、このWEEE指令の動向も注視する必要がある。