卓上型ICP発光分光分析装置 PS7800
より広くICP発光分光分析法を使用していただくために開発された、小型・使いやすさ・周辺温度などの設置上の制約が少ない点を追求したシーケンシャル型ICP発光分光分析装置です。
波長自動校正(CPM)の採用により24時間通電の必要がなく、装置を使用しない時は、アルゴンガス、電気、冷却水等全ての供給を停止することができます。
別置きの高周波電源部はセパレートタイプ(空冷)なので自由なレイアウトで配置することが可能です。
取扱会社:株式会社 日立ハイテクアナリシス
特長
1. 超小型
分光器部、高周波電源部、データ処理部の3つのパートに分割したセパレートタイプです。
高周波電源部や小型循環冷却水装置(オプション)は作業台の下に置けます。
2. 高分解能
一般には分光器が小型になるほど分解能が悪くなってしまいますが、オーダーソーター部に凹面回折格子を採用したダブルモノクロメータ技術により、分解能の高い小型分光器を実現しました。
大型分光器と同等の高分解能
分光器にダブルモノクロメータを採用し、短波長から長波長まで分光干渉を抑え、大型分光器と同等な高分解能を実現しています。
3. 波長自動校正
定量分析を行う際に、アルゴンスペクトルを用いて、波長のずれを自動補正します。
この機能により、24時間通電の必要がなく、室温の変化による変動が少ない高精度測定ができます。
波長自動校正
(CPM:キャリブレーションピークモード)
PS7800では定量分析を行う際に試料ごとに波長校正を自動で行うことによって、高い波長再現性(±0.001nm)を実現しました。
また、波長校正を試料ごとに行うことにより分光器に温調を使用しなくても室温の変化等、設置環境の影響を受けにくい構造になっています。そのため24時間通電の必要がありません。
特別な空調設備の無い一般的な実験室の環境に設置することができます。
4. 優れた自動処理機能
分析条件自動決定機能により、初めてICP発光分光分析装置を使われる方でも最適な測定条件で分析することができます。
また、結果はアイコン1つでExcelにデータ変換。様々なデータ解析や報告書の作成も簡単に行うことができます。
5. 簡単管理
検出器として光電子増倍管を採用しているので、検出器を常時冷却する必要もなく、結露防止のための保護ガスも使用しません。
装置をシャットダウンしていても、測定する際に電源を入れ、ガスを流すだけでクイックスタートができます。
6. 低ランニングコスト
ActiveFlow®システム(オプション)を使用いただくことでプラズマガスの消費量を16L/min → 8L/minと低減することが可能です。
仕様
分光器
| 方式 | ダブルモノクロ方式 |
|---|---|
| 波長範囲 | 175 ~ 800nm |
高周波プラズマ発生部
| 周波数 | 27.12MHz |
|---|---|
| 最大出力 | 1.2kW |
オプション
- 超音波ネブライザー
- フッ酸サンプル導入システム
- オートサンプラ
- キャリアガス加湿器
- 小型循環冷却水装置
- サイクロンチャンバーセット
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