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日立ハイテク
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高分解能ICP発光分光分析装置 PS3500DDIIシリーズ

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光学系と試料導入系などの改良により、当社従来機同様の高いスループットを有しながら、さらなる分解能と精度・再現性を向上させました。
また、新たなラインナップとして高分解能な1ch真空分光器モデルが加わりました。

取扱会社:株式会社 日立ハイテクアナリシス

特長

高分解能の優位性

PS3500DDIIシリーズでは、波長分解能8pmでは主成分の発光線が測定元素と近接し、ピーク判別や定量が難しい場合でも、波長分解能3pmという高分解能な分光器を用いることでピークを分離し、精確な測定が可能となります。

高分解能が求められる試料

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純水の広域プロファイル

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鉄10g/Lの広域プロファイル

金属材料には複数の成分や添加剤、微量成分を含みます。この様な試料をICP-OESで測定した場合、多くのスペクトルが現れ(右図)、分光干渉が生じます。特に微量成分を分析する場合には、それらのピークに埋もれて含有判定が難しくなります。波長分解能3pmを有するPS3500DDIIは、一つ一つのピークを確実に分離し、金属材料の元素判定に威力を発揮します。

In 230nmのプロファイル比較

波長分解能8pmの装置では一つのピークであったものが、波長分解能3pmのPS3500DDIIを用いることで、3つのピークに分離し本来のスペクトルを確認することができます。

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波長分解能 8pm*

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波長分解能 3pm*

* 分解能 8pm(PS3500DDII L 分光器 2 次光)、3pm(PS3500DDII R 分光器)
波長分解能:FWHM(半値幅)
1pm = 0.001nm

真空紫外波長の優位性

真空紫外の波長を利用することで、測定波長範囲が160nm以上の装置では測定ができなかった塩素や臭素が測定可能となります。測定元素が干渉を受けて分析が難しい試料でも真空紫外の波長を用いることで、干渉を回避し測定が可能となる場合があります。また、真空紫外の波長を用いることで、180nm以上の波長に比べ感度が向上する波長もあり、干渉の多い材料分析に有効です。

真空紫外領域(VUV)波長測定(PS3520UVDDII)

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160nm以下に発光波長を有する元素

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高速測定

PS3500DDIIシリーズは間接的な駆動機構(ボールネジ・サインバー等)を一切使用せず、高精度・高分解能モーターにより、直接回折格子を駆動させるダイレクトドライブ機構を実現しました。このことにより測定時間の短縮を実現しました。

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高速・インテリジェント定性分析

ダイレクトドライブ機構を採用することでマルチ型ICPに迫る分析スピードと高い分解能を合わせることで、高性能な高速定性分析を実現しています。ダイレクトドライブの搭載で従来機(SPS3500 シリーズ)の1/10の時間で波長駆動させることができます。

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  • 全元素(73元素)の定性分析が約1分で可能です。*
  • 自動モードではプロファイルの形状をソフトが認識、分光干渉の有無を自動に判断し、波長判定と半定量値の演算を行います。

* 2分光器タイプを用いて1元素 1波長で測定した場合

仕様

型式名 PS3510DDII PS3510VDDII PS3520DDII PS3520VDDII PS3520UVDDII
分光器数 1ch 1ch 2ch 2ch 2ch
分光器内雰囲気 パージ 真空 パージ 真空 真空
マウント方式 ツェルニターナ
波長範囲 160~850nm 130~850nm

高周波プラズマ発生部

周波数 27.12MHz
最大出力 1.6kW

オプション

  • 超音波ネブライザー
  • フッ酸サンプル導入システム
  • 水素化物発生装置
  • オートサンプラー
  • 有機溶媒導入システム
  • オプティカルフィルタ
  • 自動停止ユニット
  • ActiveFlowシステム

関連データ

ハイパーダイレクトドライブ機構の仕組み

従来、各元素ごとに発光した光を分光するための回折格子の駆動方式はサインバー方式を採用していました。ボールネジやナイフエッジなど幾つもの部品をによって回折格子を駆動させるため、精度とスピードに限界がありました。ハイパーダイレクトドライブ方式は高精度ダイレクトドライブモーターの採用とそれを操作するための卓越した制御テクノロジーにより、回折格子を直接駆動させ、無駄な動作がなく、ボールネジ等の補助部品がないため、熱膨張による影響を受けずに高精度・高スループットな測定が可能になりました。また、回折格子の回転制限角度をなくしたことにより広範囲に駆動させることが可能になりました。そのため、測定波長範囲を拡大させることが可能になりました。

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動画

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(1分09秒)

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