2004年4月、「経営改革プロジェクト」がスタートした。統合から3年間、業績は順調に伸長していたが、その間に見えてきた諸問題を系統的に見直して、経営体質のさらなる強化を図るものであった。プロジェクトでは、聖域を設けず企業活動のあらゆる分野を対象に経営改革を展開することとした。
創立3周年を迎えた10月、林社長は、「日立ハイテク誕生3周年-さらなる飛躍をめざして」と題し、「企業ビジョン」に掲げた目標の実現に向け、「顧客第一主義、現場主義の実践」、「高い目標にチャレンジする企業風土の形成」、「風通しの良い明るいオープンな会社」の取り組みとともに、経営改革プロジェクトの推進を通じて「意志ある連結経営により価値の最大化」を求めている。グループ各社の独自性を尊重しつつ意志ある連結経営を進め、グループトータルで価値の最大化をめざそうというものである。そのためには、各グループ会社がミッションを明確化し、それにフィットする体制づくりが重要であり、グループ会社の適正化を進めていく方針を述べている。