車載用HDDのワールドワイド拡販

車載用HDDの販売シェアを短期間で急伸 世界のカーナビメーカーを深耕

2006年下期、J社から国内外カーナビメーカーへの車載仕様HDDの販売を任されたのを好機とし、当社は、本社・関西支店・中部支店・日立ハイテクノロジーズヨーロッパ会社(HTE)を中心として営業活動を開始した。当初は、先行メーカーのシェア切り崩しに苦労したが、J社が価格・品質両面で競争力を高めたことで、2010年度には黒字化を実現。同年、国内外メーカーへの当社の営業努力が結実し、車載用HDDにおけるJ社のシェアは2006年度の10%台から40%台となり、当社の取り扱い分も一桁台から3割近くへと大いに伸長した。

一方、2008年度からはドイツの自動車メーカーに納入するカーナビメーカーに対して、HDDの拡販活動を開始。こちらも他社の一社購買であったが、当社のイニシアチブの元、顧客に対し震災や洪水などのBCPリスク回避を訴えるとともに、当社の海外拠点を含めたグローバルでのプロジェクトチーム結成により顧客への綿密なフォロー体制を実現。またJ社幹部に対し、長期にわたる顧客安定事業規模の説明ならびに、戦略的価格提示の必要性をアピール、それを実現することにより、ついに競合の牙城を崩すことに成功した。車載用HDD世界シェアは2015年度には50%以上を見込んでいる。

当社の国内外のネットワークを生かして短期間で販売シェアを拡大した好事例である。