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見えないものを見たい。わからないことを解明したい。
もっともっと先へ進みたい。
そんな思いに応えようと、今日も日立ハイテクから
新しい製品が生まれてる。

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最先端をつくる!モノづくり最前線

モノづくりの現場ってどんなところ?日立ハイテクの那珂地区へ!

STEP 1 Introduction

今回やってきたのは、
茨城県ひたちなか市にある、
日立ハイテクのモノづくりの拠点のひとつ、那珂地区。

外から見ると静かだけれど、ここには3,000人もの人が働いているそう。

手前にある総合棟に入ると、明るい空間が広がってる。
奥には、那珂地区を紹介するショースペースがあるようだけど・・・

あれ?

なんだか不思議な光を放つ物体を発見。
なんだろう。

引き寄せられるように近づいてみる・・・

これはなに?

キラキラ七色の光を発してる。
これも製品なの?

「キレイでしょう?」

え?

振り向くと、案内役の横山さんが立っていた。

最先端技術が生まれる場所

「これは回折格子(かいせつこうし)といって、光を紫外線や赤外線などに分ける“分光器”という機器に使われるものです。表面には幅1mmに10,000本もの溝が刻まれているんですよ。」

1mmに10,000本!

「那珂地区では、こういう精密な最先端技術を使って、さまざまな製品がつくられているんです。」

さぁ、「今」を見に行こう!

では、行きましょうか、と横山さん。

行く手の階段には、那珂地区で生まれた数々の技術が書いてある。
1961・・・1984・・・2002・・・2012・・・・・・
そのときの「今」が積み重なって歴史が出来ていく。

一段一段、上っていくと、その先に続くのは未来だ。
なんだかワクワクしてきたぞ!

日立ハイテクの那珂地区は、茨城県ひたちなか市に位置し、
半導体計測・検査装置、電子顕微鏡、
血液自動分析装置の開発、設計、製造が行われています。

  1. NA棟(総合棟)
  2. NB棟
  3. NC棟
  4. NF棟
  5. NM棟

NA棟(総合棟)

設計開発部門およびスタッフ部門のワークプレイス。人と人との交流、技術の融合を促進すべく、コミュニケーションをとりやすい開放的な造りになっています。講演に使えるホールやギャラリーもあります。

NB棟

大規模な自動倉庫をはじめとする最新のロジ機能と医用分析装置の組立職場を備えています。那珂地区最大規模の建屋です。

NC棟

那珂地区製品の部品加工を行っている機械加工の職場です。

NF棟

電子顕微鏡や異物検査装置、品質保証のための試験室があります。

NM棟

那珂地区で使用される部品やユニット品を調達する調達部門があります。

M A P
O F
N A K A
A R E A

那珂地区の面積は約15万平方メートル。
東京ドーム約3個分の広さです。

最先端をつくる!モノづくり最前線

人の手が、最先端技術を支えてる

STEP 2 Machining Processes
機械加工職場へ

「さぁ、どうぞ。」

横山さんがドアを開けると、ザーッという機械音に包まれる。
かすかにする油のにおい。
さっきの総合棟とはうって変わってメカニックな世界だ。

「ここは機械加工職場です。電子顕微鏡や分析装置をはじめ、那珂地区でつくっているさまざまな製品の部品を加工しているんですよ。」

どうして手作業なの?

整然と並ぶ機械の間に人の姿が見える。
手作業しているようだけど、
あの人たちは何をしているんですか?

「部品の最終加工です。ここでつくっている精密な製品は、人の手で調整しながら仕上げているんですよ。」

どうして?
機械のほうが細かい作業に向いてそうなのに。

「では、どうしてなのか、あそこに汎用旋盤の加工をしている技術者がいるので、聞いてみましょう。」

5マイクロメートルも見極める

横山さんに連れられて、ベテラン指導員の森さんと入社9年目という中村さんのところへ。

こんにちは!何をしているんですか?

「電子顕微鏡に使う部品の最後の仕上げをしているところですよ」と森さん。

仕上げ? わたしの目には、もうピカピカに見えるんですが。

「いや、まだ歪んでます。できる限り真円にするため、5マイクロメートルの違いも見逃さないようにしないと。」

機械よりも精密なプロの「手」

5マイクロメートル・・・・・・つまり0.005mm?!
目で見ても、わからないじゃないですか!

「確かに」と笑う森さんの横で、中村さんが作業を始めた。
筒状の部品の内側を削っていく。

「手に伝わる感触で状態をつかみながら進めていくんです。様子を見て、削るスピードを変えたり、道具を変えてみたり・・・。こういう微妙な加減は手だからこそ可能なんですよ。」

部品ひとつに
みんなの情熱がつまってる

手の感覚でわかる・・・。
それは訓練に訓練を重ねて技能を磨いたからこそ、わかる感覚なんだ。

「すごい先輩たちに追いつけるよう、たくさん経験を積んでいきたい」と中村さん。
森さんも、「わたしもね、素晴らしい先輩たちに刺激を受けてやってきた」と言う。
設計者に頼まれた仕事は、どんなに難しい内容であっても断らない、が代々伝わるモットーなのだそう。

受け継がれてきたプロの気概、モノづくりを託し、託される人たちの信頼関係。
ここには、みんなの情熱が詰まってるんだ・・・!

日本、そして世界で一番の技能者へ ー 若手技能者がめざす「技能五輪」

技能五輪は、若い技能者の技能レベルを競う大会です。那珂地区は、若手技能者の育成と技能の伝承を目的に、多くの選手を輩出。技能五輪全国大会、そして国際技能競技大会で好成績を収めてきました。

熟練技能者の指導の下、世界一をめざしてスキルアップに余念のない若手技能者たち。受け継がれるモノづくりへの情熱が、日立ハイテクの最先端技術を支えています。

海老根章友(写真左)と藤本アキラ(写真右)。現在、2人は、2015年夏にブラジルで開催される国際大会に向け、後輩の指導にあたっている。

国際大会で金メダル。
もっともっと、成長したい・・・!

学校でも同じクラスだったという2人。互いに励ましあいながら臨んだ2007年の国際技能競技大会で、藤本アキラはCNC旋盤、海老根章友はCNCフライス盤の金メダルを獲得しました。現在は、自身の技能を磨きながら、後進選手の指導にあたっています。

藤 本:
大会に優勝したことで、周囲からの期待がますます高まっているのを感じます。それに応えるため、日々勉強です!
海老根:
優勝したときも、ここで満足してはいけない、と思っていました。自分の未熟な部分を克服して、もっと技術を磨いていきたいです。
最先端をつくる!モノづくり最前線

ひとつひとつがつながって、「製品」は生まれる

STEP 3 Assembly
組み立ての現場へ

「次は、作った部品が組み立てられる様子を見にいきましょう」と横山さん。

もしかして、電子顕微鏡が組み立てられるところを間近に見られるんですか?

「うーん、今回は残念ですが窓からのぞいて見てもらうことになります」

窓からのぞく・・・?

空間、まるごと精密

目の前に現れたのは、密閉された異空間。中にいる人たちも、なんだか不思議な格好をしている。

「ここはクリーンルームです。小さなチリやホコリも入らないよう、厳密に管理されているんですよ。
電子顕微鏡などの精密機械は、こうした環境でつくられているんです」

空間まるごと、見えないものまで管理されているなんて、すごい。

「小さい上に希少なサンプルとなれば、より一層慎重な操作が求められるんですよ。アユミさんは
小惑星探査機の“はやぶさ”って知っているでしょう?」

「はやぶさ」が持ち帰った貴重なサンプルの解析に貢献した日立ハイテクの技術

©池下章裕

2010年6月、地球に帰還した日本の小惑星探査機「はやぶさ」。打ち上げから7年間、60億キロメートルにもおよぶ旅を経て、小惑星イトカワで採取したサンプルを持ち帰ったことは、大きな話題となりました。

日立ハイテクは、この貴重なサンプルを、採集、分析、保管するキュレーション設備の建設に、日立グループの一員として、日立製作所中央研究所、日立プラントテクノロジー(現・日立製作所インフラシステム社)と連携して取り組みました。

はやぶさが持ち帰ったサンプルのほとんどは、肉眼では見えない10マイクロメートル以下の極微粒子でした。これを地球の大気にさらさずに観察するという、難易度の高い課題を解決するため、日立ハイテクの電子顕微鏡は使われました。その後、ここで得た新たな技術やノウハウはさまざまな素材開発に使われています。

イトカワの微粒子の
電子顕微鏡写真

©JAXA

はやぶさプロジェクトで使用した電子顕微鏡
FE-SEM(S-4300SE/N)

医療を支える、
血液自動分析装置の
組立職場へ

はやぶさの話を聞いて、
科学の進歩を助けるために生まれた新しい技術が、さらに科学を進歩させて・・・・・・と、
頭の中でぐるぐる考えていると、
「今度は、直接、組み立て作業を見てみましょうか」と横山さん。

案内されたのは、血液自動分析装置の組立職場だ。

あれ?動いてる?

もくもくと作業する人たち。
色とりどりの無数の配線、ぎっしり詰まった細かい部品・・・・・・
こちらから見ていると、ものすごく複雑。

一体、どうやって組み立て方を覚えるんだろう、とぼんやり眺めていたら、
あれ?わずかに視点が変わったような・・・

「よく気づきましたね。この作業台は、一定速度でゆっくり動いているんですよ。」

複雑、を越えた先に
高性能がある

声をかけてくれたのは、組み立て作業中の笹川さん。
作業台が少しずつ動くことで各工程が時間管理されているのだそう。

それにしても・・・
この複雑な機器を組み立てるのは相当難しいのでは?

「機種ごとに組み立て方が異なるので、幅広く対応できるようになるには丸1年ほどかかりますね。組み立ての精度は性能に影響するので、とにかく正確にできるようになるのが大事。そして、それがやりがいでもあるんです」

最先端技術はあたたかい?

「ちょっと、こちらへ」
と笹川さんが見せてくれたのは、組み立てていた製品の完成品。

わぁ、最初にこれを見ていたら、
中があんなに複雑だなんて、想像できませんでした。

そして・・・・・・不思議。

機械、っていうと、無機的、というか、冷たいイメージだったのに、
今の私には、いろんな人たちの顔が浮かんでくる。
関わっているたくさんの人の思いが集まって、この完成品があるんだなぁ、って思うと、ちょっとあたたかい。

最先端をつくる!モノづくり最前線

人が行き交い、新しい時代は開かれる

STEP 4 Communication For Innovation

「今日は盛りだくさんでしたね。カフェテリアで少し休みますか?」 横山さんに連れられて、また総合棟へ。

カフェテリアは明るく広々。
とっても気持ちいい空間。
いつも、こんなところでランチできるなんていいなぁ。

「ここは、ランチはもちろん、ミーティングで使ったり、従業員の交流の場になっているんですよ。」

ここには、夢を実現する底力がある

「那珂地区を見学してみて、いかがでしたか?」

手前のテーブルにいた人たちから話しかけられた。

はい、匠の技を間近に見て、びっくりしました。先端技術って、みなさんのモノづくりへの情熱と熟練した技能があって、初めて実現するものなんだって実感しました。

顔を見合わせる3人。
「わたしたちも、それが日立ハイテクに入社したいって思った理由のひとつなんですよ。」

血液自動分析装置の開発をしている今井さん。

「この会社には最先端の技術を取り入れて製品をつくっていこう、っていう気概があるんです。製造現場の人たちとはとことん話し合います。最後は、よし、わかった!って実現してくれる頼もしい存在なんですよ。」

杉山さんも血液自動分析装置の開発をしているそう。

「わたしは人々の健康に貢献できる製品をつくりたいと思って入社しました。ここにはさまざまな分野のスペシャリスト達や優れた技術を持った匠がいる。スキルの高い人達と一緒に、社会に貢献する製品を送り出せることにやりがいを感じています。」

光学系の部品を開発している八重樫さん。

「ゼロから考えて開発した部品が、製品に搭載されると達成感があります。やりたいことをやらせてくれる自由な空気があるんですよ。いずれは製品の開発にも携わりたいですね。」

未来は、もう始まってる

思わず、座り込んで話を聞く。

みなさん、勉強していたことと社会の接点を考えたとき、夢を実現できる場として、「日立ハイテク」を選んだのだそう。

「世の中にないものをつくりたい。」
「大学や研究施設にある最新の研究成果を実用化し、社会と繋げる。そんな製品開発がしたい。」

話をするみなさんの目が輝く。
夢をモノという形にできることを知っている人たちにとって、未来は、もう始まってる。今、取り組んでいる製品が新しい時代をつくるかもしれないんだ。

もっと先へー
モノづくりのパワーが
最先端をつくる

みなさんと別れて、カフェテリアを出る。
吹き抜けの階段から、
ふと見上げると働く人たちの姿が目に入る。

パソコンで設計図を描く人、
真剣な眼差しで話し合う人、笑顔で挨拶を交わす人・・・

人が行き交い、新しい夢が生まれる。
たくさんの人たちの手を通って、現実になる。
次は何が、ここから世の中に飛び出していくのだろう。

那珂地区について

那珂地区にはさまざまな技術が集積されています。中でも、電子線と光学は、那珂地区を代表するコアとなる技術です。半導体デバイスから医療、バイオテクノロジーにいたるまで、多彩なフィールドに広がる最先端の製品が那珂地区から世界に発信されています。

先端技術を支えるのは、技能者の確かな技能です。設計者と技能者が一体となったモノづくりもここ、那珂地区の特長です。

  • 総合棟には日立ハイテクの設計部門が集約されており、エンジニアたちの連携強化および技術の融合が図られています。

  • 大空間のオープンワークプレイス

  • 講演やカンファレンスなどに利用できるホール

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N A K A
A R E A