「日立ハイテクサイエンスの森」の生物調査を実施
日立ハイテクサイエンス小山事業所では、敷地の中約44,000平方メートルにも及ぶ森林を「日立ハイテクサイエンスの森」として、同敷地内に生育している地域在来の植物を活用した「広葉樹林化」、さまざまな在来の野草の咲く「ススキ草地の再生」、「外来植物の駆除」など、生物多様性保全活動に継続的に取り組んでいます。
2016年度、特定非営利活動法人富士山の森を守るホシガラスの会と協働し、数回にわたり、「日立ハイテクサイエンスの森」の植生調査と鳥類生息調査を行いました。
その結果、敷地内では、当初の予想より多い種類の植物・鳥類が生息していることが確認されました。
美しい花をつけるムラサキサギゴケ、ハナヤエムグラ、コテングクワガタ等に加え、環境省レッドリストの絶滅危惧II類に登録されているキンランが生育しており、大切に保護していきます。
調査地の周辺域は広大な里山の原風景が広がる自然豊かな環境であり、冬鳥のタヒバリや生態系の頂点にあるノスリ、サンショウクイ、コムクドリ、コサメビタキ、アオジ等の珍しい種目も生息していることが確認されました。
今後も長期的な視点で生物調査を実施し、「日立ハイテクサイエンスの森」における生物多様性保全活動による生態系の変化を確認していきます。