高速液体クロマトグラフ Chromaster® PLUS

新たなスタンダードHPLCへ

時代が変わっても、HPLCに求められる三つのテーマ。それは「性能」「機能」「信頼性」のさらなる向上にほかなりません。一つ一つの要望に対し、きめ細かな改善を積み重ねる。これを実現した新たなスタンダードHPLCがChromaster PLUS（クロムマスタープラス）です。

* Chromasterは、株式会社日立ハイテクの日本およびその他の国における登録商標です。

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取扱会社：株式会社日立ハイテクアナリシス

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特長ラインアップ・主な仕様メソッドパッケージ関連データユーザー特典ジーエルサイエンスとの協業：前処理からメソッド構築までトータルサポートアプリケーションデータ

特長

様々な特長が、あなたの測定を強力にサポートします。

再現性の高い測定がしたい！

HPLC各モジュールの精度・安定性である要素が整っていることで、測定の再現性が向上します。

カラムオーブン：プレヒート機能と幅広い温度制御範囲

オートサンプラ：
優れた注入量再現性と低キャリーオーバー
サーモスタット付きオートサンプラ
オートサンプラ専用脱気装置

ポンプ：グラジエント性能の向上と高い流量精度

使い勝手にこだわりたい！

カラムオーブン：
大型カラムオーブン
カラム管理システム

ポンプ：オートパージ機能

ダイオードアレイ検出器：ランプ安定化時間を短縮

ChromAssist：直感的な操作性

精度の高い測定がしたい！

ダイオードアレイ検出器：高い定性能力と低ノイズ・低ドリフト化

ポンプ：
プランジャ自動洗浄機能
低容量脱気装置

その他の特長

UV、UV-VIS検出器：医薬品などの分解物を2波長、高感度同時検出

カラムオーブン：ガスセンサに加えて液漏れセンサも搭載

オートサンプラ：ドアロック機構

検出器：ランプ交換作業時の自動電源OFF機構

外装カバー：耐熱・耐薬品・耐UV照射素材を使用

モジュール内壁：湿気や溶媒気化による腐食防止のためSUS素材を使用

1982年に655型ポンプを開発して以来、HPLCのあるべき姿を追求し続けてきた結果、その過程で得られた回答は優れた送液性能と気泡に強い構造という結論にたどり着きました。それらを踏まえて実現された製品は、今日に至るまでお客様に役立てていただいております。

送液安定性を支える技術

HPLC分析では、測定対象の溶出時間が少しでもずれると、結果が大きく変わります。
5110/5160ポンプの日立独自の高速フィードバックリアルタイム制御方式による高精度な送液と、低圧グラジエント用電磁弁（プロポーションニングバルブ）の高速切替制御（HFM：High Frequency Mode）による優れたグラジエント性能が高い保持時間再現性を実現します。

倍速制御方式（高速フィードバックリアルタイム制御方式）とは、倍速スタートのタイミングを早期化することにより脈流を低く抑える方式です。直列のデュアルブランジャ方式を採用しているので気泡が発生した場合でも速やかに排出できる構造になっています。
さらに、ポンプの送液開始時には、モータの回転数をゆっくりと上げていくスロースターター機能が付いており、送液流量（圧力）をゆっくり上昇させる機構のため、圧力ショックによるカラム劣化を防止できます。
オプションとして、オートパージバルブや6連脱気装置も装着可能です。

プレヒート機能と効率的な温度制御

カラムオーブンはペルチェ加熱・冷却制御によるブロック方式のプレヒート機能を採用しています。
温度安定性を維持しつつ、ピーク拡散を最小限に抑えることを可能にしました。
また、オーブン内寸幅は375 mmで、300 mmカラムを3本まで収納可能です。

使いやすさを徹底追及

ChromAssistデータステーションは簡単操作を追求したソフトウェアで測定・分析が可能です。
バリデーション機能も標準搭載。装置状態をいつでも簡単に診断できます。
初めて使用する方に対しても使いやすさを追求し、長年にわたるノウハウを盛り込んだ分析ガイダンス機能により、高速液体クロマトグラフィー（HPLC）の分析操作をアシストします。

ソフトウェア詳細はChromAssist 製品情報をご覧ください。

ラインアップ・主な仕様

ポンプオートサンプラカラムオーブン検出器オーガナイザ

ポンプ

5110：耐圧40MPa ／ 5160：耐圧60MPa

HPLCからUHPLCのエントリーモデルとして幅広く対応

項目	5110	5160
吐出流量範囲	0.001 ～ 9.999 mL/min	0.001 ～ 5.000 mL/min
最大吐出圧力	40 MPa (0.001 ～ 5.000 mL/min) 20 MPa (5.001 ～ 9.999 mL/min)	60 MPa (0.001 ～ 2.500 mL/min) 30 MPa (2.501 ～ 5.000 mL/min)
外形寸法	340(W)×440(D)×140(H) mm
混合液数^*1	4液（最大）

*1 低圧グラジエントユニット（オプション使用時）

オートサンプラ

5260：耐圧60MPa, ループ方式／5280：耐圧60MPa, ダイレクトインジェクション方式

幅広いアプリケーションに対応するラインアップ

項目		5280	5260
注入方式		ダイレクトインジェクション	ループインジェクション
耐圧		60 MPa	60 MPa
洗浄機能		シリンジによる洗浄液送液	洗浄ポンプ搭載 2液洗浄機能
ラック温調機能（設定可能温度範囲）		1 ～ 35 °C 冷却のみ	1 ～ 45 °C 冷却・加温に対応
バイアル設置本数	標準	1.5 mL × 200	1.5 mL × 120
バイアル設置本数	オプション	4 mL × 128	4 mL × 72

カラムオーブン

5310：横型／ 6310：縦型

プレカラム付き300mm分析カラムの収納も容易

項目	5310 Advanced Spec	6310
温度設定範囲	1～85°C（1°Cステップ）	4～90°C（1°Cステップ）
温度制御範囲	[環境温度-15°C]～[環境温度+60°C] かつ温度設定範囲	[環境温度-15°C]～[環境温度+75°C] かつ温度設定範囲
収納カラム	300㎜ x 3本（最大）
卓上3L廃液タンク内蔵	無	有
外形寸法	410(W) x 440(D) x 140(H) mm	165(W) x 515(D) x 689(H) mm(足含まず)

検出器

5410 : UV/5420 : UV-Vis/5430 : DAD/5440 : FL/5450 : RI/5610 : MSD

項目	5410 UV検出器 Advanced Spec	5420 UV-VIS検出器	5430 ダイオードアレイ検出器
光学方式	ダブルビーム比測光方式		シングルビーム測光方式
波長範囲	190～600 nm	190～900 nm	190～900 nm
フローセル	光路長 10mm
多波長測定機能	2波長^*2		スペクトル取得
外形寸法	340（W） x 440（D） x 140(H) mm

*2 詳細は弊社営業にお問い合わせください

項目	5440 Advanced Spec FL検出器
光源	Xeランプ、Hgランプ（波長チェック用）
波長範囲	励起側：200～850nm, 蛍光側：250～900nm（731nm以上はホトマル交換）
フローセル	照射容量12 uL
外形寸法	340（W） x 440（D） x 280（H） mm

項目	5450 RI検出器
屈折率範囲	1~1.75
温度調整範囲	OFF, 30～50 °C
外形寸法	340（W） x 440（D） x 140（H） mm （ただし突起部は除く）

項目	5610質量検出器
測定質量範囲（m/z）	20～1,000
イオン源	エレクトロスプレーイオン化（ESI）
外形寸法	440（W） x 610（D） x 430（H）mm
N₂ガス使用量	最大流量3.4 L/min　圧力 300±20 kPa

オーガナイザ

オーガナイザ
項目	オーガナイザ
出力	DC24V, 450 W ポンプ1台、オートサンプラ1台、検出器1台（UV, UV-VIS, ダイオードアレイ, RI検出器いずれか1台）インターフェースコントロールボード1台に電源供給
収納瓶/設置面積	1.0Ｌ瓶 x 6本と500mL瓶 x 3本（最大）/ 314（W） x 280.8（D） mm
外形寸法	340（W） x 420（D） x 200（H） mm

メソッドパッケージ

環境・食品向けの一部にて、HPLCシステムをパッケージ化！
分析用途に応じて、どのパッケージを導入されるか選択可能です。
環境分析、食品分析の立ち上げをもっとスマートにしてみませんか？

メソッドパッケージのメリット

【食品メソッドパッケージ】

特定の分析対象に特化したパッケージをご提供のためメソッド検討不要。
ChromAssistソフトウェアにてデータ解析を迅速、簡便化。
既定の分析条件を使用することで分析の高再現性が可能。
＜ポストカラム法の利点＞
- 誘導体化反応をカラム後に行うため、検出感度が向上し、目的成分の選択性が高まる。
- 多成分同時分析が可能：複数の成分を同時に検出できるため、分析効率が良い。
- 食品中の夾雑成分の影響を受けにくく、高精度の分析が可能。

【環境メソッドパッケージ】

特定の分析対象に特化したパッケージをご提供のためメソッド検討不要。
高速分離や短時間分析を可能にするメソッドを収録（一部のパッケージ）。
ChromAssistソフトウェアにてデータ解析を迅速、簡便化。
既定の分析条件を使用することで分析の高再現性が可能。
分析対象に合わせて、データベースや検索用リスト、分析マニュアルを作成（一部のパッケージ、有償）。

メソッドパッケージ -食品-

各パッケージには、装置・分析メソッドが含まれます。

メソッドパッケージ -環境-

各パッケージには、装置・周辺消耗品・分析メソッドが含まれます。

サンプル	アルキルフェノン類 9成分
カラム	LaChrom II C18（5µm） 4.6mm I.D.×150mm L. LaChromUltra II C18（1.9µm） 2.0mm I.D.×50mm L.
カラム温度	40°C
移動相	A 水 B アセトニトリル
グラジエントモード	High Frequency Mode
検出	247nm