-セミミクロ分析対応の「LaChrom Elite SMASHシステム」と、
多検体を高精度・短時間で分析する「LaChrom Elite HTAシステム」-
2002年5月21日
株式会社 日立ハイテクノロジーズ(社長:樋口紀昭)は、2002年5月21日、製薬・品質管理分野で使われる分析装置「液体クロマトグラフ」の新製品として、「LaChrom Elite SMASHシステム」と、多検体を高精度・短時間で分析する「LaChrom Elite HTAシステム」の2機種を発売します。
バイオ分野では、生命現象の解明を通じて、病気の治療や新薬の開発など、急速な開発競争が展開されています。これに伴い、貴重で微量なサンプル分析の増加など、高速液体クロマトグラフに求められる機能も次第に高度化。さらに、品質管理の分野では、増え続けるサンプルの迅速な分析と共に、環境に配慮した溶媒の低減も課題となっています。
このような背景に基づき、当社が新たに開発、製品化したのが、セミミクロシステムでありながら汎用分析にも威力を発揮する「LaChrom Elite SMASHシステム」と、多くのサンプルをより高精度に短時間で分析する「LaChrom Elite HTAシステム」です。セミミクロ分析から汎用分析まで、幅広いニーズに対応する「高速液体クロマトグラフ LaChrom Elite」は、日立ハイテクノロジーズのライフサイエンスプロダクツ「BIONAVI」シリーズの第一弾製品となります。
セミミクロ分析で未知の領域の研究開発をサポートする「LaChrom Elite SMASHシステム」は、新たに開発したSMASH(Semi-Micro Applicable Standard HPLC)タイプのポンプを核とし、グラジエントシステムや他のすべてのモジュールを高精度化することにより、50µL/minというミクロ領域での精度・安定性に優れたセミミクロシステムを構築。1日の溶媒使用量は24mL(50µL/minで8時間使用の場合)で、環境に対する負荷と溶媒の消費コストを、大幅に削減することが可能です。
また、多検体の高速・高精度分析で品質管理をサポートする「LaChrom Elite HTAシステム」は、HTA(High Throughput Analyzer)タイプのポンプを採用することにより、高流量域でも安定した送液を実現。ハイレスポンス・低ノイズを実現したUV検出器や、多試料設置可能なオートサンプラとの組合せによって、トータルでハイスループットな分析が可能となり、増加するサンプルを高効率で処理することができます。
さらに、両システムとも、フロントアクセス方式を採用することにより、すべてのモジュールは装置前面からの操作が可能。配管類も前面に集中していることから、カラムの交換や流路系の取扱いもスムーズです。メンテナンスにも配慮し、ランプ交換やセルユニット交換も前面からアクセスできます。
当面は、従来製品の「LaChrom システム」も併売とし、「LaChrom Elite SMASHシステム」と「LaChrom Elite HTAシステム」と合わせて、国内、海外の製薬業界をはじめ、バイオ・化学分野の品質管理、および大学・官公庁などを対象に、2002年度には計3,600台、180億円の販売を見込んでいます。
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