国内初となるXBRL形式での提供
2005年5月30日
株式会社日立ハイテクノロジーズ(執行役社長:林 將章/以下、日立ハイテク)は、米国証券取引委員会(SEC)に財務報告を行っている米国上場企業(公開・非公開企業、外国会社等を含む)の財務データを「XBRL(*)」形式で提供する国内初のサービスを2005年6月1日より販売開始します。
米国上場企業のXBRLデータは、米国の財務情報サービス会社、エドガー・オンライン社(コネチカット州)がXBRL向けに開発した専用のソフトを通じて提供します。XBRLは、財務情報の表示に適した国際標準のコンピュータ言語で、使用するソフトが違ってもデータ交換ができ、財務情報の作成や流通・再利用が簡潔に行えるものです。
当社は、株式会社日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:古川 一夫/以下、日立)と協力してXBRLの普及と事業の推進に取り組んできました。2003年10月には日本の株式公開全企業の有価証券報告書、半期報告書、決算短信(本決算、中間、四半期)の財務データをXBRL形式で提供する世界初のサービスを開始しており、効率的で多角的な財務分析ができると高い評価を得ています。今回、新たに米国上場企業の財務データの提供を開始することで、金融機関や投資家、さらには米国企業の審査を必要とする企業などに対して、迅速かつ効果的なサービスの提供が可能となります。
データの大きな特長は、従来に比べて非常に詳細なデータの提供が可能な点です。これまでSECに提出された財務情報を提供する情報ベンダーは、財務報告書の100から200程度の項目しか提供していませんが、エドガー・オンライン社は1,000を超える項目を提供することができます。
日立ハイテクは、国内初となる本サービスを金融機関、監査法人、企業の調査・審査部門、シンクタンク、大学等の研究機関に向けて積極的に販売していきます。
SECに財務報告を行っている企業のXBRLデータは、エドガー・オンライン社(EDGAR Online, Inc.)が開発した「I-Metrix professional」を通して提供を行う。
「I-Metrix professional」は、Microsoft ExcelやI-Meritx Architect上で動作し、エクセルアドイン機能により財務情報にアクセスができ、カスタマイズされたエクセルテンプレートが利用できる。また、エクセルアドイン機能によってスプレッドシートへ手入力の手間をなくすことができ、手入力によるミスを回避することができる。さらに、ワンクリックで入手したデータとSECドキュメントとの付け合わせが可能である。なお、データの対象は、SECに提出されるすべてのアメリカの上場会社およびアメリカの非上場会社を今後収録予定である。
「I-Metrix」には3種類のProfessionalエディションとデータを直接フィードするI-Metrix Architectがある。
それぞれ、アナリスト、監査法人、企業の審査・調査部門をターゲットとした製品ラインナップとなっている。
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