クラス最高レベルの視認性・操作性により作業効率を大幅に向上
2007年2月1日
株式会社日立ハイテクノロジーズ(執行役社長:林 將章/以下、日立ハイテク)は、高感度・多機能分析を可能にしたレシオビーム分光光度計「U-1900」とダブルビーム分光光度計「U-2900」、「U-2910」を発売し、12月18日より出荷を開始しました。
価格は「U-1900」が69万円、「U-2900」、「U-2910」がそれぞれ134万円、110万円です(PCを含まず)。
本製品は、従来から評判の高いレシオビーム方式(*1)(U-1900)や収差補正凹面回折格子(*2)(U-1900、U-2900、U-2910)の採用を継承し、さらに視認性の向上や、作業効率の向上を図ることによって、水質、環境、バイオ、製薬など広い分野の多くのユーザーに対し、より簡単に、より便利にお使いいただけるようになりました。
分光光度計は、溶液などある程度の光を透過するものを対象に紫外可視-近赤外領域波長の吸光度(*3)を測定する装置で、測定が容易であること、結果が肉眼での観察と一致しわかりやすいこと、分子によっては極めて特徴的なスペクトルを示すこと、スペクトルが物質の状態によって敏感に変化することなどから、非常に広い化学分析で用いられる測定装置です。
今回開発した「U-1900」は、従来に比べて見やすいフォントを採用し、モノクロLCDのサイズを大きくする(5型)とともに、操作キーの材質や配置を改善することにより、視認性・操作性を向上させました。さらに、分析者の作業効率を向上させるための機能を追加。これまで1つしか保存できなかった測定条件を5つまで保存できるようにし、ひとつの装置を複数の分析者、複数の分析用途で使用するときの条件設定の負担を大幅に軽減できるようになりました。
また、数値しか出力できなかった感熱プリンタで、スペクトルや検量線グラフまで出力できるようになり、分析結果を整理するのが容易になりました。その他、装置本体の性能確認を行うバリデーション機能も標準搭載し、研究開発・品質管理に不可欠なバリデーションを容易、かつ確実に行うことが可能となりました。
「U-2900」は、大型カラーLCD(10.4型)を採用するとともに、操作キーの材質や配置を改善することで、視認性・操作性が向上しました。カラーLCDは、分析者が単にモニタを見やすいというだけでなく、スペクトルを重ね書きした際の識別の容易さなど分析上で多くの利点があります。さらに、分析者の作業効率を向上させるための機能を追加し、これまで測定後にしかできなかったUSBメモリへの分析結果の保存を、自動保存する設定が可能となりました。これにより、分析結果の消失を防ぐことできます。「U-1900」と同様、スペクトルや検量線グラフの出力、自動バリデーション機能も標準搭載しています。
また、PC制御専用機となる「U-2910」も同時に発売しました。
日立ハイテクは、小型分光光度計の分野で国内市場の約30%を占めるトップメーカーです。今回、ユーザーのニーズに応えた高性能で使いやすい装置「U-1900」、「U-2900」、「U-2910」を発売することにより、国内シェアの40%以上獲得を目指すとともに、世界市場におけるシェアを3年後に15%以上(現在約9%)とする予定です。
日立レシオビーム分光光度計「U-1900」
(380(W)×643(D)×311(H)mm、約27kg)(光度計本体)
日立ダブルビーム分光光度計「U-2900」
(500(W)×605(D)×283(H)mm
(LCD折りたたみ時)、31kg)(光度計本体)
日立ダブルビーム分光光度計「U-2910」
(500(W)×605(D)×241(H)mm
(PC、プリンタ含まず)、29kg)(光度計本体)
お問い合わせ頂く前に、当社「個人情報保護について」をお読み頂き、記載されている内容に関してご同意いただく必要があります。
当社「個人情報保護について」をよくお読みいただき、ご同意いただける場合のみ、お問い合わせください。