新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。
本日、入社式を迎えられました皆さんを心から歓迎申し上げます。
企業が社会の一員として企業活動を行うに当たっては、その基盤となる「企業ビジョン」が重要です。社員全員がそれをしっかりと理解し、皆で共有するために、当社では「日立ハイテクノロジーズ企業ビジョン」を制定し、「基本理念」の下、『ハイテク・ソリューション事業におけるグローバルトップを目指す』ことを目標として掲げています。この目標を実現するには、市場ニーズを先取りし、お客様が必要としている問題への解決策を積極的に提案していくことが最も大切です。常にお客様のことを第一に考えて仕事をする、この顧客第一主義がビジネスの原点です。当社が誇る世界トップレベルの技術と、グローバルに展開した優れた営業力、サービス網がこれを支えています。
ここで、新入社員の皆さんに期待していることを4つお話したいと思います。
皆さんはそれぞれ大きな夢を持っていると思います。将来に夢を実現するためには、今の自分にどういう力が必要なのか、どの方向に進むべきなのかを正しく判断しなければいけません。自分自身でとことん考えると同時に、周りの方々の意見に謙虚に耳を傾け、客観的に自分の『立ち位置』を把握することが夢の実現につながる大事なポイントだと考えています。
これを押さえた上で、新しいことにチャレンジしていただきたい。チャレンジをしなければ何も生まれません。当社は、消極的になって挑戦することを避けて失敗しないことより、失敗を恐れずに挑戦する姿勢をポジティブに評価しています。
与えられた仕事に好奇心を持って取り組み、好きになっていただきたい。仕事は、会社が皆様に贈ったパートナーであり、一緒に成長していくものです。会社における仕事は、チームで行なうことが基本になります。情報を共有した風通しの良い職場の中で良いチームワークを築き、各自の力を100%発揮してください。これから、皆さんはその長いキャリアの中で、沢山の仕事と出会うことになります。ひとつひとつの仕事を好きになり、真摯な取り組みを続けてください。仕事が皆さんを『プロフェッショナル』に育て上げてくれます。
当社の連結取扱高のうち約6割は海外ビジネスによるものです。グローバルに仕事を行うために、コミュニケーションのツールとして語学は必須ですが、それだけでは満足のいく仕事はできません。基本には相手の国や個人を尊重する態度が必要です。その上に立って自分の担当する仕事についてプロとしての知識と見識を身に付け、現地の習慣・考え方にも通じていなければなりません。
常日頃からグローバルな視点を養い、いつでも世界という大きな舞台で活躍できるように自己研鑽してください。
社会人になると、今まで以上に自分の言動一つひとつに責任を持つことが求められます。社会人として法律や倫理・道徳を遵守することは当然のことですが、さらに、時代がどう変わってもしっかりと守っていくべき基本となるものを大事にし、常に正しい道を歩むことが求められます。仕事に埋没して視野が狭くなり、「会社のため」とか、会社の損得を第一優先するといった誤った考えに陥ることなく、如何なる場合にあっても常に「損得よりも善悪」という基本に従って物事を判断して下さい。皆さん一人ひとりが当社の看板を背負っていることを常に意識し、ビジネスでも、プライベートにおいても、それにふさわしい行動をしていただきたいと思います。
皆さんは本日、学生から社会人への第一歩を踏み出しました。私は人生(社会)で最も大切なことは『人との出会い』であると思います。今日この場で出会った仲間たち、これから出会う人々を大切に心に刻んでいってください。これが皆様の社会人としての財産になっていきます。
最後に『現場重視の経営』という私の経営姿勢を説明します。これは、「現場の立場でものを考え行動する」という大事な考え方です。当社は2001年に新会社として発足以来、順調に発展を遂げてきました。次の5年、10年への発展を目指して、この『現場主義の経営』を推進します。
皆さんは、営業、設計、製造、管理部門、それぞれ現場の第一線に配属されます。そこでは、皆さん一人ひとりでしか体験できないこと、勉強できないことが沢山あります。それらは皆さんの将来を支える糧になります。与えられた現場を大事にし、そこで汗をかき、当社の新しい時代を切り拓いていくことを希望します。
これから、皆さんが当社にあって明るく健康で大いに活躍され、一人ひとりの人生の目標を実現し、実りある人生を送られますことを祈念し、私の歓迎の挨拶といたします。
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