-ドイツ・ヒーマ社と販売契約で合意-
2007年10月30日
株式会社日立ハイテクノロジーズの100%子会社、株式会社日立ハイテクトレーディング(本社:東京都港区、社長:西村 康彦)は、このたびドイツのヒーマポールヒルデブラント社(以下、ヒーマ社)と安全コントローラー(安全PLC)(*1)に関する販売契約に合意し、新たに安全計装システム(*2)の販売を2008年1月より開始します。
安全計装システムは化学プラントなど高い安全性を要求されるプラントを監視し、異常時に確実にプラントを停止させるためのシステムで、通常プラントの制御に用いられるDCS(分散型制御システム)と独立したシステムとして構築されます。しかしながら、導入、運転面からは両システムを一体として扱いたいとの要求があり、両システムの接続、エンジニアリングの一体化が求められていました。
日立ハイテクトレーディングでは、安全PLCの先進企業で数多くの実績を持つヒーマ社との安全PLCに関する販売契約により、日本国内での販売権を得ると共に、計装システムの開発、製造を行う株式会社日立ハイテクコントロールシステムズ(本社:茨城県水戸市、社長:小松 均)と協力し、計装システムの核となるDCS「EX-8000シリーズ」とヒーマ社の安全PLCを統合したシステムを開発し、一体化した安全計装システムとして販売します。また、日立ハイテクコントロールシステムズは、統合システムを開発すると共に、ヒーマ社の安全PLCを取りまとめできる技術者の育成、サービス体制の確立(*3)と併せて、安全計装を含むトータル計装システムのワンストップサービスを提供していきます。
日立ハイテクトレーディングは、本システムを化学および石油化学を中心とするユーザー向けに販売することで「EX-8000シリーズ」の競争力を高めると共に、ユーザーにおけるプラント運転の安全性向上に貢献していきます。
総合計装システム | EX-8000シリーズ |
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安全PLC | HIMA H41Q/H51Qシリーズ |
想定価格 | 約1,000万円から (システム構成により変わりますのでお問い合わせください) |
出荷時期 | 2008年6月より |
EX-8000シリーズは永年の経験を基に開発された最新の総合計装システムで、従来機種との互換性を保ちながら、信頼性、使い勝手をさらに進化させています。EX-8000シリーズは2005年の販売開始以来、化学、石油化学、医薬、食品などの多数のプラント制御に使用されています。
H41Q/H51Qは2oo4D方式(*4)を採用した安全PLCで、H41Q及びH51Qにより小規模から大規模までの幅広いアプリケーションをカバーします。
安全度水準 | SIL 3(*5) |
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冗長化方式 | 2oo4D |
機器構成 | 演算部、入出力部一体構造 |
入出力点数 | 最大208点、入出力モジュール 最大13枚 |
安全度水準 | SIL 3 |
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冗長化方式 | 2oo4D |
機器構成 | 演算部、入出力部分離構造(増設可能) |
入出力点数 | 最大4096点、入出力モジュール 最大256枚 |
HIMA H51Qの外形
社名 | ヒーマポールヒルデブラント(HIMA Paul Hildebrandt GmbH + CoKG) |
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設立 | 1908年 |
本社 | ドイツ ブリュール市 |
経営責任者 (Managing Director) | ペーター シュビチンスキー(Mr. Peter Swiczinsky) |
安全PLC分野で35年以上の実績を持つ会社で、プロセス向けからFA向けまでの数多くの安全PLCを製造、販売すると共に安全計装に関するエンジニアリングも行っています。
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