2008年4月1日
株式会社日立ハイテクノロジーズ
執行役社長 大林 秀仁
新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。
本日、入社式を迎えられました皆さんを心から歓迎申し上げます。
企業が社会の一員として企業活動を行うに当たっては、その基盤となる「企業ビジョン」が重要です。社員全員がそれをしっかりと理解し、皆で共有するために、当社では「日立ハイテクノロジーズ企業ビジョン」を制定しています。
『ハイテク・ソリューション事業におけるグローバルトップを目指す』ことが、当社の『企業ビジョン・目標』です。この目標を実現するために、市場ニーズを先取りし、お客様が必要としている問題への解決策を積極的に提案していくことが最も大切です。
常にお客様のことを第一に考えて仕事をする、これを顧客第一主義と申しますが、これがビジネスの原点です。当社が誇る世界トップレベルの技術と、グローバルに展開している優れた営業力、サービス力がこれを支えています。
ここで、新入社員の皆さんに期待していることを4点お話したいと思います。
皆さんそれぞれ大きな夢を持っていると思います。『志』と言い換えてもよいでしょう。将来この夢を実現するためには、今の自分にどういう力が必要なのか、どの方向に進むべきかを正しく判断しなければなりません。自分自身でとことん考えると同時に、周りの方々の意見に謙虚に耳を傾け、客観的に自分の『立ち位置』を把握することが『大きな志』の実現につながる大事なポイントだと考えています。これを押さえた上で新しいことに果敢にチャレンジしていただきたい。チャレンジをしなければ何も生まれません。私は、消極的になって挑戦することを避けて失敗しないことより、失敗を恐れずに挑戦する姿勢をポジティブに評価します。
また、与えられた仕事には、好奇心を持って取り組み、好きになっていただきいと思います。仕事とともに皆さんも成長していくものです。仕事が皆さんを『プロフェッショナル』に育て上げてくれるのです。会社における仕事は、チームで行なうことが基本になります。情報を共有した風通しの良い職場の中で、良いチームワークを築き、各自の力を100%発揮してください。
当社の連結取引高の63%は海外ビジネスによるものです。グローバルに仕事を行うために、コミュニケーションのツールとして語学は必須のものですが、それだけでは満足のいく仕事は出来ません。基本には相手の国や個人を理解し尊重する態度が必要です。その上に立って、自分の担当する仕事についてプロとしての知識と見識を身に付けていただきたい。
配属時の業務内容に関わらず、将来は海外に出て行って仕事をしていただく機会も非常に多くあります。その時のために、常日頃から『真の国際人』を目指してグローバルな視点を養い、いつでも世界という大きな舞台で活躍できるように自己研鑽をお願いいたします。
私は人生(社会)で最も大切なことは『人との出会い』であると思います。
新しい出会いが視野を広げ、可能性を広げ、さらには楽しみを広げて皆さんが成長するきっかけを与えてくれます。今日この場で出会った仲間たち、これから出会う人々を大切に心に刻んでいただきたいと思います。これが皆さんの社会人としての、また、人としての財産になっていくのです。
皆さんは、営業、設計、製造、管理部門と、それぞれ現場の第一線に配属されます。そこでは、沢山の人との出会いが待っています。それが、皆さんの将来を支える糧になります。与えられた現場と出会いを大事にし、そこで汗をかき、当社の新しい時代を切り拓いていくことを希望します。
社会人として法律や倫理・道徳を遵守することは当然のことですが、さらに当社の社員として、時代がどう変わってもしっかりと守っていくべき基本となるものを大事にし、常に正しい道を歩むことが求められます。如何なる場合にあっても常に『損得よりも善悪』という基本に従って物事を判断して下さい。
また、皆さん一人ひとりが当社の看板を背負っていることを常に意識し、ビジネスでも、私生活においても、それにふさわしい行動をしていただきいと思います。
以上、4つのお願いを申し上げました。これらのことをまとめて言えば、皆さんに当社の将来の成長を託し、大きな期待をしているということです。
皆さんが当社にあって大いに活躍され、当社の発展に貢献していただくことをお願いすると同時に、一人ひとりの人生目標を実現し、明るく健康で実りある人生を送られますことを祈念し、私の歓迎の挨拶といたします。
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