-サーバの仮想化実現に寄与し、ネットワークのI/Oボトルネックを解消
最適なシステム活用と最高の性能を提供-
2008年6月23日
株式会社日立ハイテクノロジーズ(執行役社長:大林 秀仁/以下、日立ハイテク)は、総販売代理店契約を結ぶ米国・ネテリオン社(Neterion Inc. 本社:米国カリフォルニア州)が開発した第3世代のASICを核とした10GbEアダプタ「Neterion X3100シリーズ」を2008年後半から販売開始します。
「Neterion X3100シリーズ」は、サーバの仮想化実現においてネットワークI/Oのボトルネックを解消する10GbEアダプタで、PCI-SIG*1で標準規格化されたI/O(入出力)仮想化に対応した業界初の製品です。PCI-Express(x8)バス対応の新製品で、1枚のアダプタが仮想サーバ上の複数のOSから来る様々なI/O要求をダイレクトに効率良く処理します。(17の独立したI/Oパスをサポートする独自アーキテクチャーを採用)
また仮想サーバ上であっても、ネットワーク処理に必要なサーバのCPU負荷を軽減するオフロード機能により、CPUの利用率を低くしながら10Gbpsのデータ転送を実現します。
「今回の発表はIT業界にとって、非常に革新的な出来事です。」「これまで、データベースや基幹業務システム等のI/O負荷の高いアプリケーションは、仮想サーバのI/Oボトルネックに悩まされ、容易に仮想化ができずにいました。しかし、フルにI/O仮想化をサポートした我々のX3100アダプタにより仮想サーバのI/Oボトルネックを解消し、全ての業務アプリケーションを仮想サーバ上で稼動させることが可能となります。当社の新アダプタはサーバの仮想化を容易にするための鍵となる最後のパート、即ち“I/Oの仮想化”を提供します」(ネテリオン社 CEO兼社長 Dave Zabrowski氏)
「総販売代理店である日立ハイテクとして、情報システムの仮想化の動きが加速している潮流の中で、この様な画期的で革新的なソリューション製品を提供できることを大変うれしく思っています。仮想化の実現にはI/Oのボトルネックを解消する製品が渇望されていましたが、X3100アダプタがそれを解決する重要な役割を担う製品となることは、欧米市場でも非常に注目されています。当社は、X3100アダプタがサーバベンダや多くのユーザーが求めている仮想化の実現とその加速化に寄与できれば大変素晴らしいことだと思っています。」(日立ハイテク ITソリューション営業本部長 長尾 英則)
本製品が実現するI/O仮想化により、情報システムの最適活用を図ることができ、システムの運用コスト削減だけでなく、省電力化といったグリーンITにも大きく貢献します。
日立ハイテクは、10GbEアダプタ「Neterion X3100シリーズ」をサーバ、ストレージベンダ、およびシステムインテグレータを通じてユーザーへ提供し、高速ネットワーク通信分野の事業拡大を図っていきます。
ネテリオン社は、10GbEサーバ・ストレージアダプタの業界をリードしている企業で、現行製品の「Xframeシリーズ」は高性能・高信頼により多くの大手サーバ・ストレージベンダに供給されています。同社はかねてから10GbEアダプタ業界では唯一、PCI-SIGのI/O仮想化グループメンバーとして活躍し、仮想サーバ上でもサーバのCPU負荷を軽減するオフロード機能により、10Gbpsのデータ転送を僅かなCPU利用率で実現するという他に類を見ないASICを開発しました。
また、ドライバサポートの面においてもWindows、Linux、Solaris等の主要OSのフルサポートに加え、業界で初めて、仮想OSであるVMWareやXen、Microsoft社のHyper-Vに対応、安心して活用いただけるI/O仮想化環境を実現しています。(なお、現行のXframeもVMWare社のNetQueue機能*2に対応し、VMWare ESX3.5サーバ下で10Gbpsのフルライン性能を達成しています)
「Neterion X3100シリーズ」10GbEアダプタ
「10GbEアダプタ」製品詳細ページ
お問い合わせ頂く前に、当社「個人情報保護について」をお読み頂き、記載されている内容に関してご同意いただく必要があります。
当社「個人情報保護について」をよくお読みいただき、ご同意いただける場合のみ、お問い合わせください。