3大会連続でのメダル獲得の快挙
2009年9月29日
株式会社日立ハイテクノロジーズ 那珂事業所(茨城県ひたちなか市、事業所長:松坂 尚)から、第40回技能五輪国際大会(9月1日~6日、カナダ・カルガリー)の日本代表として出場した北山 紀之選手が、銅メダルを獲得しました。
北山選手は「CNC旋盤」職種に出場し、オーストリア、韓国、タイなど強豪国とのまれに見る接戦の中、見事、銅メダルを獲得しました。国内大会から10カ月の短期間に、汎用旋盤からコンピュータ制御のCNC旋盤の操作を習熟し、難度の高い課題に対して、厳しい訓練で鍛えた技能と集中力で実力を発揮して、メダリストに輝きました。
那珂事業所では若手技能者の育成と技能の伝承を目的に1969年より技能五輪全国大会に代表を送り出しており、以来その伝統を受け継ぎ内外に技術力をアピールするとともに、入賞の実績を積み上げてきました。今回のメダル獲得は、2005年フィンランド・ヘルシンキ大会での大貫 和俊選手(「機械製図CAD」金メダル)、2007年静岡大会での藤本 アキラ選手(「CNC旋盤」金メダル)、海老根 章友選手(「CNCフライス盤」金メダル)、大須賀 孔明選手(「機械製図CAD」銅メダル)に続く、3大会連続での快挙となります。
また、技能五輪国際大会でのメダリストは、1973年西ドイツ・ミュンヘン大会での上遠野 徹選手(「フライス盤」)も含めて、今回の受賞により合計6名となりました。
日立ハイテクは、技能五輪への挑戦はモノづくりの原点につながると捉えており、「世界一のモノづくり集団」を目指して、今後とも若手技能者の育成と技能の伝承に取り組んでいきます。
出場職種 | CNC旋盤 |
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職種の概要 | CNC旋盤とは、加工する材料を機械の軸に固定して回転させながら、回転数や刃物の位置などをコンピュータで無人かつ自動で制御する工作機械です。この機械を使って、同じ部品を大量にまた複雑な形状の部品を製造するのに必要な技能です。競技では、図面をもとに加工方法・手順をイメージしたプログラミングをし、加工する技能を競います。 |
出場選手 | 北山 紀之(きたやま のりゆき)(21才) |
結果 | 銅メダル |
コメント | 大会では、急なソフト変更や機械トラブルなどがありスムーズにいかない部分もありましたが、訓練通りの課題加工ができました。完成した課題に対して、沢山の人の歓声や拍手をいただき、日立の「ものづくり」をアピールすることができたと思います。 僅差で金メダルを逃してしまいましたが、銅メダルを持ち帰ることができたのは、今までご支援いただいた皆様のおかげと感謝しています。 |
「CNC旋盤」で銅メダルを獲得した北山選手
技能五輪国際大会は、参加各国における職業訓練の振興及び技能水準の向上を図るとともに、国際交流と親善を目的に、1950年の第1回大会(スペイン)以来、現在は2年に1度(奇数年)開催されています。大会の参加資格は、大会開催年に22歳以下であることとなっており、主に国際大会前年の技能五輪全国大会の優勝者に出場資格があります。
今大会には46の国と地域から45職種に約850名の選手が参加し、技能を競いました。
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