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Hitachi

株式会社 日立ハイテク

卓上顕微鏡「Miniscope® TM3000」を開発

小型化、操作性、性能を向上させた次世代機

2010年1月29日

株式会社日立ハイテクノロジーズ(執行役社長:大林 秀仁/以下、日立ハイテク)は、小型で低価格、かつ操作性に優れた卓上顕微鏡「Miniscope® TM3000」を開発し、4月1日から出荷を開始します。

卓上顕微鏡「Miniscope®」は、ナノテクノロジーやバイオテクノロジー分野をはじめ、あらゆる産業分野で使用される電子顕微鏡を製造、販売している日立ハイテクが、「最先端の顕微鏡を身近に」をテーマに開発した、これまでにない新しいタイプの卓上顕微鏡です。2005年4月発売の「TM-1000」は、国内外において研究機関、企業、学校や科学館など、産業用途のみならず教育用途でも活用され、累計出荷1,000台以上を達成しました。

今回開発した卓上顕微鏡「TM3000」は「TM-1000」の後継機で、小型化、操作性、観察倍率など、従来機の持つ特性を飛躍的に向上させています。コンパクト設計により、設置面積を約20%削減。オートスタート、オートフォーカスなどのオート機能を搭載し、シンプル操作を実現。観察倍率を30,000倍まで拡張して高倍率での観察を可能にした、画期的な新機種です。本体に接続したパソコン上で簡単に操作、観察ができ、初めて電子顕微鏡に触れる方でも、手軽に使用することができます。

「TM3000」の本体標準価格(国内)は520万円(税別)。国内外において拡販し、年間500台の販売を見込んでいます。物質表面の微細構造を簡単かつ容易に観察できる装置として、材料、半導体、食品、バイオなど幅広い分野における研究・開発、品質管理等での活用が見込まれています。
さらに、小中学校や科学館などでの理科教育に用いられることで、子どもたちの「理科離れ」の歯止めにつながる一助となることも期待しています。

卓上顕微鏡「TM3000」の主な特長

  1. 連続通電不要の省エネ設計。立ち上げ時間は約3分
  2. 絶縁物試料を前処理なしで観察できる低真空タイプ
  3. 15倍~30,000倍まで、観察したい倍率に瞬時に対応
  4. 表面観察、通常観察、高輝度観察の3つの観察条件
  5. オートスタート、オートフォーカス、オート輝度などのオート機能
  6. イメージシフト機能や操作ボタンなどによる高操作性
  7. 焦点深度の深い立体的な形態観察

大きさ・質量

大きさ・質量
項目 内容
本体 330(幅)×606(奥行き)×565(高さ)mm、63.0kg
ダイアフラムポンプ 145(幅)×256(奥行き)×217(高さ)mm、4.5kg
PC(本体に付属) 370(幅)×265(奥行き)×43.5(高さ)mm、2.8kg

主な仕様

主な仕様
項目 内容
倍率 ×15~×30,000(デジタルズーム:×2、×4)
観察条件設定 表面/通常/高輝度
観察モード 標準モード、帯電軽減モード
試料可動範囲 X:±17.5mm、Y:±17.5mm
最大試料サイズ 70mm(径)×50mm(厚)
検出系 高感度4分割半導体反射電子検出器
自動画像調整機能 オートスタート、オートフォーカス、オート輝度
排気系(真空ポンプ) ターボ分子ポンプ:30L/s
ダイアフラムポンプ:1m3/h 各1台
操作補助機能 イメージシフト

卓上顕微鏡「Miniscope® TM3000」
卓上顕微鏡「Miniscope® TM3000」

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