5ポイント、10ポイントのマルチタッチが可能、最先端機器に最適なIC
2010年3月19日
株式会社日立ハイテクノロジーズ(執行役社長:大林 秀仁/以下、日立ハイテク)は、このたび台湾のFocalTech Systems Co., Ltd.(以下、フォーカルテック)とタッチパネル・コントローラICに関する販売契約を結びました。日本、および韓国向け代理店として販売を開始し、その後、北米、欧州等への販売活動を進めていきます。
近年、タッチパネルはスマート・フォン、携帯電話、携帯ゲーム機、車載ナビゲーション、電子書籍端末など多岐にわたる製品に搭載されてきております。その結果、同市場は急拡大しており、2009年の37億USドルから2013年には70億USドル規模となると考えられています(出典:ディスプレイサーチ)。タッチパネルは、操作が簡単かつ直感的でわかりやすく、入力と表示が一体化されることで機器の小型化も期待できます。さらに次世代OSではタッチパネル操作が電子機器のシステムの標準かつ重要な機能として携帯電話およびオールインワンPC等に搭載されることもあり、ノートパソコンをはじめ、スマート・フォン、デジタルカメラへの搭載などが進むものと考えられています。
一方、利用範囲が拡大するなかで、反応速度、消費電力、システム・ノイズ対策、誤検出対策、マルチタッチ(多点検出)への対応など課題も生じてきています。
フォーカルテックが開発したタッチパネル・コントローラICは、センサー電極の入力と出力を分離することで、タッチポイントの結合容量部分(XY座標)のみを検出する相互容量方式(特許取得済み)を採用しています。これにより、ポイント位置を同時かつ高速、正確に検知でき、10ポイント以上のマルチタッチが可能です。入出力を同一端子で行う自己容量方式でよく見られる誤検知(ゴースト・ポイント)が発生しないのが大きな特長です。
また、高ノイズ耐性のため、ICをタッチ・センサーから離れたメインボード上に配置することも可能で、機器デザインにおける自由度が競合製品に比べ飛躍的に向上します。
本ICを採用することで、マルチタッチ機能に最適に対応することができ、今後予想される幅広いアプリケーションへの柔軟な適応が可能となります。
日立ハイテクは、本ICをタッチパネルの搭載を必要とする小型ノートパソコン、スマート・フォン、車載ナビゲーション、携帯型端末、デジタルカメラなどの用途に向けて、日本および韓国において販売を開始します。
さらに、最終OSメーカー及びエンド・ユーザーへの拡販により、2013年度に50億円の売上を目指しています。
5本・10本指で触れた位置を同時かつ正確に検知(誤検知処理不要)
コントローラICをメインボード上に配置することも可能
検知可能な最小2点間距離 3mm
新方式のタッチパネル・コントローラIC
社名 | FocalTech Systems Co., Ltd. |
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設立 | 2005年 |
所在地 | 台湾 新竹市 |
代表者 | Dr. Genda Hu |
業務内容 | 静電容量型タッチパネル用コントロールIC、小型TFT液晶用シングル・チップ・ドライバーICの設計・製造・販売 |
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