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Hitachi

株式会社 日立ハイテク

2010年9月16日

株式会社日立ハイテクノロジーズ(執行役社長:大林 秀仁/以下、日立ハイテク)は、2010年9月19日より、モニター画面上に操作を一元化し、明るい部屋で像観察を可能とした新型の透過電子顕微鏡(TEM)(*) 「HT7700形」を、日本国内にて販売を開始します。

今回、日立ハイテクが発売する「HT7700形」は、全世界で800台を超える納入台数を有する日立TEM H-7000シリーズの最新機種として開発されました。同シリーズの主用途であるバイオメディカル分野から、ナノテクノロジー分野、ソフトマテリアル分野まで幅広い分野で使用いただくために、優れた操作性と多様なデジタル画像機能を実現させた画期的な新製品です。カメラと顕微鏡本体の操作を統合することで、モニター画面上でのシンプルな操作を可能にし、通常の明るい部屋で観察が行えるようになりました

本体標準価格は6,200万円から(税別)。2010年9月19日からブラジル リオデジャネイロにて開催される『第17回国際顕微鏡学会議(IMC17)』で展示(パネル、ビデオ)を予定しています。

「HT7700形」の主な特長

  1. TEM操作をモニターに一元化し、蛍光板の直視は不要。フィルムレスを実現し、明るい部屋で観察可能となりました。また、従来、蛍光板上では暗くて、識別しにくかった画像もモニター上で、鮮明に観察することが可能となりました。
  2. 日立120kV-TEMの基本コンセプトである低倍率・広視野観察、高コントラスト・高分解能観察、ロードース観察、等をそのまま継承しています。
  3. 高精細カメラの操作が本体操作と統合され、高解像度デジタル画像の観察もスムーズに行えます。
  4. つなぎ写真機能(イメージシフト・ステージシフト)、動画記録機能を標準搭載しました。
  5. 電子顕微鏡画像統合処理ソフトウェア(EMIP-SP)を標準搭載し、撮影した画像を画像データベースに自動登録できます。これにより、画像の管理や分類が容易となり、測長機能、画像処理機能を用途に合わせて、使用することができます。
  6. ターボ分子ポンプ(TMP)を標準搭載し、クリーンな真空を実現しました。
  7. 操作卓・モニターをTEM本体と切り離した新デザインを採用し、従来装置より設置スペースを削減しました。さらに、省電力化・軽量化などエコ設計を採用しました。 (CO2換算削減 従来比 30%)
  • * TEM:Transmission Electron Microscope 透過電子顕微鏡
    試料に電子線を照射し、透過した電子の透過像を拡大して観察する。
  • * nm(ナノメートル)1nmは1mの10億分の1

「HT7700形」の主な仕様

「HT7700形」の主な仕様
分解能 0.204 nm (格子像)
倍率 ×200 ~ ×200,000  HCモード
×4,000 ~ ×600,000 HRモード
×50 ~ ×1,000 Low Mag. モード
加速電圧 40 ~ 120 kV (0.1 kVステップ)
最大傾斜角 ±30°(±70°オプション)
インカメラ(ボトムマウント) 1,024×1,024 ピクセルまたは2,048×2,048 ピクセル
真空ポンプ ターボ分子ポンプ 一式
油回転ポンプ 一式
電源 4kVA

新型透過電子顕微鏡「HT7700形
新型透過電子顕微鏡「HT7700形」 *モニター画面ははめ込み画像です。

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