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株式会社 日立ハイテク

2011年社長年頭挨拶(要旨)

最先端・最前線の事業創造企業として、お客様とともに先頭を走ろう

株式会社日立ハイテクノロジーズ
執行役社長 大林 秀仁

2011年1月4日

あけましておめでとうございます。

昨年2010年は、2009年の厳しい世界経済危機からの脱却に向けて、各国政府が景気対策を行い、各企業も大胆な選択と集中、大幅なコスト削減を行うなど、まさに生き残りをかけて奮闘努力した1年でした。
日立ハイテクグループにおいても、2009年度は当社グループの設立以来、初の赤字決算となり、この対策として、事業構造改革を推し進めました。2010年度は、この事業構造改革の果実を着実に刈り取ると共に、将来の成長・発展の糧となる新事業・新製品の開発をさらに加速する年と位置づけ、 グループ社員一丸となって、目標達成に向けた努力を続けてきました。

2011年は、日立ハイテクノロジーズが創立10周年を迎える記念すべき年です。当社は、今から10年前の2001年10月1日に、日立グループの商社であった日製産業(株)と(株)日立製作所の計測器グループ、半導体製造装置グループのメーカー機能が統合して誕生しました。そして、その後も、三洋ハイテクノロジー(株)、日立電子エンジニアリング(株)、(株)ルネサス東日本セミコンダクタの事業を再編・統合し、製造・販売・サービスの3つの機能を有するユニークな先端テクノロジー企業として、事業展開を行ってきました。
その間、「ハイテク・ソリューション事業におけるグローバルトップをめざす」という「企業ビジョン」の制定や、「委員会設置会社」への移行、また、新事業創生活動の立ち上げ、グローバル事業強化など、新たな成長のための取り組みを進めてきました。併せて、複線化していた制度の統一や経営管理制度の改革、グローバルIT基盤整備などを通じて、一つの企業グループとして効率的に機能するための基盤整備を行ってきました。

そして、本日、これまでの10年間の実績を跳躍台として、「次の10年(Next Decade)」の成長に向けた、私たちの新しい挑戦が始まります。私は、日立ハイテクノロジーズを、「最先端・最前線の事業創造企業として、お客さまとともに先頭を走る」企業にしたいと考えています。
そこで、2011年を日立ハイテクグループの次の10年に向けた新たなスタートの年とするために、年頭にあたり、私から4つのメッセージを送ります。

  1. 「次の時代への成長を加速し、『企業ビジョン』を実現しよう
  2. 「『製販サ』一体の強みを強化し、グローバルに事業を推進しよう」
  3. 「環境・新エネルギー分野の事業拡大により、地球環境の改善に貢献しよう」
  4. 「『Shared Value』を心に抱き、元気で夢のある会社をつくりあげよう」

1.「次の時代への成長を加速し、『企業ビジョン』を実現しよう

現在、企業ビジョンを実現するための次の10年に向けた新経営戦略を策定しています。当社グループが「最先端・最前線の事業創造企業として、お客さまとともに先頭を走る」には、「どんな会社になるのか」、「どこで戦うのか」、「何をめざすのか」を明らかにする必要があります。現状の課題や予想される経営環境を踏まえて、ビジネスモデルや事業ポートフォリオ、グローバル化推進、経営基盤整備などについて、総合的な全社戦略を策定し、グループ全社員の意思決定・行動の拠り所として共有できるものに致します。
また、2011年度を初年度とし、2013年度を最終年度とする「中期経営計画」の策定を行います。
私は、メーカー機能と商社機能という二つの強みを完全に融合し、さらに日立グループの総合力を組み合わせて、これをコアコンピタンスとする「事業創造企業」として、当社グループを成長、発展させていきたいと考えています。そのために、「技術開発力」、「製造・サービス力」、「グローバル営業力」に基づく「事業創造力」を駆使して、新たなビジネスモデルを創造し、「ワン・ストップ・ソリューション」の提供を実現致します。

2.「『製販サ』一体の強みを強化し、グローバルに事業を推進しよう」

日立ハイテクグループのコアコンピタンスは、製造・販売・サービスという三つの機能を効果的に融合しているところにあり、これが当社グループの最大の強みです。これを最大限活用していただきたい。その際、大切なことは、常に「全体最適」の視点で物事をとらえることです。一人ひとりが自分の職務に全力を尽くすと同時に、日立ハイテクグループ全体としての目的・目標を共有し、顧客付加価値の最大化、ならびに当社グループの利益最大化に力を注いでいただきたいのです。
今後、私たちが取り組むべきことは、「製販サ」一体の強みをこれまで以上に強化し、「自社製品を含む、川上から川下までのトータルソリューションの提供」や「商事品を含む、自社製品のシステム化」など、他社には真似のできない新たなビジネスモデルを創造していくことです。

3.「環境・新エネルギー分野の事業拡大により、地球環境の改善に貢献しよう」

今日、地球環境問題は、持続可能な社会を実現するための重要な課題の一つです。近年、企業の環境活動の重要性はますます高まっており、当社グループも、その取り組みを強化してきています。環境問題に対する当社グループの基本姿勢は「攻めの環境経営」です。今後も引き続き、環境適合製品の拡大によるCO?の抑制、環境貢献型製品・環境配慮型事業の拡大など、環境関連事業の拡大に鋭意取り組んでまいります。なかでも、環境・新エネルギー分野は、当社グループならではの事業創造力を活かせる成長著しい分野です。メーカー機能と商社機能の強みを活かした環境・新エネルギービジネスの拡大に取り組むとともに、日立グループが注力する社会イノベーション事業にも貢献して参ります。

4.「『Shared Value』を心に抱き、元気で夢のある会社をつくりあげよう」

継続して高い成長を実現している企業には、社員が立ち返るべき、その企業特有の原点、志があり、これが社員一人ひとりに大切に伝承されています。
日立ハイテクグループは、その「企業文化方針」として、「積極的にチャレンジできる会社」、「風通しの良い明るいオープンな会社」、「チームワークでスピーディに実行する会社」を目標に掲げています。当社グループが、10年後、20年後も発展し続けるためには、この「企業文化方針」を日々の活動において 自然体で実践・活用し、全員で共有することが重要です。当社グループとしての「Shared Value」を共有し、実践するための具体策の一つとして、昨年度から「SPIRIT Meeting」を始めました。
「Shared Value」を共有し、高い志をもって仕事に取り組むことが、一人ひとりの生きがいや夢の実現につながっていく。一人ひとりの成長が、日立ハイテクグループの成長、ひいては社会の進歩発展につながる。そんな元気で夢のある「事業創造企業」を、全員でつくりあげていきたいと思います。

以上の4点に、グループをあげて取り組んでいく上で大前提となるのは、信頼される個人・組織・企業であることです。基本を忠実に守り、正道を貫く。「基本と正道」を確実に実践し、社会からの「共感と信頼」を得てこそ、日立ハイテクグループは、お客さま・社会とともに持続的発展を遂げることができるということを、今一度、よく認識し、「基本と正道」に基づいた判断・行動を実践していただきたい。

最後になりますが、2011年が、皆さまにとりまして、また日立ハイテクグループにとって、明るく実り多き1年となりますよう祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。

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