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Hitachi

株式会社 日立ハイテク

新形高速液体クロマトグラフ「Chromaster(クロムマスター)」を発売

-「基本性能の向上」「簡単操作と容易なメンテナンス」「頑健性の確保」を実現-

2011年2月21日

株式会社日立ハイテクノロジーズ(執行役社長:大林秀仁/以下、日立ハイテク)は基本性能、操作性・メンテナンス性、頑健性を飛躍的に向上した新形高速液体クロマトグラフ「Chromaster(クロムマスター)」を2011年2月21日より全世界で発売いたしました。

高速液体クロマトグラフは、液体に溶解可能な物質の組成や含有量を高精度で測定する分析装置であり、測定対象となる成分や試料が非常に幅広く、医薬品・食品・化学分野をはじめとした、研究・開発、品質管理などあらゆる分析シーンにおいて最も用いられる重要な分析装置で、2010年の市場規模は約28億米ドル(出典:SDi Global Assessment Report)にものぼります。

今回、日立ハイテクが開発した高速液体クロマトグラフ「Chromaster」は、分析市場のうち最も規模の大きい医薬品開発市場におけるニーズに対して重点的に、より細部にわたって性能・機能の対応を行った新たな汎用タイプの高速液体クロマトグラフです。日立ハイテクにとって今回の「Chromaster」発売は2002年の「LaChrom Elite」発売以来、9年ぶりの大幅リニューアルとなります。

1. System Performance(基本性能の向上)

ポンプに新規低圧グラジエントモードを搭載し、よりピークのリテンションタイム再現性が向上。オートサンプラには新規高精度シリンジ駆動ユニットを採用し、注入量再現性も向上しました。検出器には周囲温度変化の影響を極力抑える工夫を行うことで、安定したベースラインが得られます。

2. Easy-to-use(操作性・メンテナンス性の向上)

見やすく操作も簡単なカラー液晶モニタ・タッチパネル方式の「GUI(Graphical User Interface)コントローラ」(オプション)によりシステムの集中制御や自動化・省力化を実現。「カラム管理システム」(オプション)により、カラムメーカーを問わず使用カラムのログ管理を可能としました。あわせて、従来からの前面操作を継承し、主なオプションの内蔵化と配線・配管の工夫によりシステムの省スペース化を実現し、操作性を向上させました。

3. Robustness(頑健性)

外観デザインの見直しおよび耐久性の高いSUS材や樹脂素材の使用により頑健性が向上し、安心して末永くご使用いただけます。

本体標準価格は532万円(標準システム構成。国内・税別)。日立ハイテクの液体クロマトグラフの旗艦機種として国内外において営業展開を行い、年間2,000台の販売を見込んでいます。

主な特長

  1. 新規低圧グラジエントモードによる優れたグラジエント、リテンションタイム再現性
  2. 高精度シリンジ駆動ユニットによる優れた注入量再現性と、配管接続部の工夫による低キャリーオーバーへの対応
  3. 世界最高レベルの高感度、高分解能測定が可能なダイオードアレイ検出器
  4. システムの集中制御と自動化プログラム機能を有するカラー液晶モニタ・タッチパネル方式の「GUIコントローラ」(オプション)
  5. メーカーを問わずカラムの使用履歴を管理できる「カラム管理システム」(オプション)
  6. 300mmカラムも取付可能な作業スペースを有するカラムオーブン
  7. 主なオプションを内蔵とし、モジュール操作、消耗品、定期交換部品を前面からおこなえる高い操作性
  8. 耐久性の高い素材の採用による装置頑健性の確保

新型高速液体クロマトグラフ「Chromaster(クロムマスター)」
新形高速液体クロマトグラフ「Chromaster(クロムマスター)」

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