―新機能の開発・搭載により、更なる高精度な分析を追求―
2012年6月29日
株式会社日立ハイテクノロジーズ(執行役社長:久田 眞佐男/以下、日立ハイテク)は、このたびさらなる高感度・高精度分析を可能にした原子吸光光度計「ZA3000」シリーズを6月29日より販売します。
「ZA3000」シリーズは、フレーム専用機(「ZA3300」)、ファーネス専用機(「ZA3700」)、フレーム・ファーネス両用機(「ZA3000」)の3機種からなり、特にファーネス分析においてはツインインジェクションテクノロジ(*1)をはじめとする、新たな機能を開発・搭載することにより、高精度な分析を実現しました。
昨今の環境や食品に対する安全意識の高まりや、需要が拡大するリチウムイオン二次電池等に用いられる、機能性材料の成分比・純度に対する要求の厳しさから、元素分析市場への要望は年々高くなっています。そして、より高感度・高速測定を求めて、ICP発光分光分析装置やICP質量分析装置への需要が増える一方で、測定の簡便性やデータの信頼性への要望から、高い分析スキルがなくても正確な分析結果を得ることが可能な、原子吸光光度計にも根強い需要があります。
このたび開発した日立ハイテクの原子吸光光度計「ZA3000」シリーズは、従来から高い信頼性が評価されている偏光ゼーマン法とデュアル検知方式による基本性能を継承し、操作性・安全性を向上させ、さらに省電力化を図りました。
特にファーネス分析においては、新たに開発したツインインジェクションテクノロジ、自動突沸検出機能(*2)、キュベットメモリー抑制機能(*3)を搭載することにより、一層の高精度化を実現し、さらに信頼性の高い分析データの取得を可能にしました。
日立ハイテクは、原子吸光分光光度計の分野で、国内トップメーカーです。今回、より高性能で使いやすい装置を求めるニーズに応える「ZA3000」シリーズ3機種をラインアップすることにより、国内シェアの40%以上を目指すとともに、世界市場での販売を拡大し、2015年には販売量を倍増とする計画です。「ZA3000」シリーズは、9月5日(水)から9月7日(金)まで、幕張メッセで開催される「JASIS 2012」に出展する予定です。
日立偏光ゼーマン原子吸光光度計(「ZA3000」シリーズ)
形式 | ZA3000 | ZA3300 | ZA3700 |
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分析法 | フレームグラファイトファーネス | フレーム | グラファイトファーネス |
測光/BKG補正方式 | ダブルビーム方式・偏光ゼーマン補正方式 | ||
寸法(本体):(W)×(D)×(H) | 1,100×650×637mm | 800×650×480mm | 800×650×637mm |
質量(本体) | 184kg | 101kg | 137kg |
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