-電子光学系の最適化により、高画質な観察画像を提供-
2013年5月8日
株式会社日立ハイテクノロジーズ(執行役社長:久田 眞佐男/以下、日立ハイテク)は、さらなる高画質観察を可能にした、卓上顕微鏡「Miniscope® TM3030」を開発し、5月7日(火)より発売を開始しました。
卓上顕微鏡「Miniscope®」は、ナノテクノロジーやバイオテクノロジー分野を始め、あらゆる産業分野の研究開発、品質管理などで使用される電子顕微鏡を製造・販売している日立ハイテクが、「最先端の顕微鏡を、もっと使いやすく、もっと身近に」をテーマに2005年4月に販売を開始した電子顕微鏡です。光学顕微鏡を超える高い倍率で観察でき、従来の電子顕微鏡であれば20分程度かかる立ち上げ時間が約3分と短く、低真空観察機能により試料の前処理なしですばやく観察ができるのが特長です。また装置サイズがコンパクトなため、オフィスなどで卓上に置いて気軽に使用できます。
卓上顕微鏡「Miniscope®」は、国内外において、民間企業・大学・官庁や科学館・小中学校などの教育機関でもご利用いただき、現在まで、初代機「TM-1000」、2世代機「TM3000」合わせて累計2,300台を出荷しています。
今回開発した、卓上顕微鏡「Miniscope® TM3030」は、試料の前処理なしで高解像度観察をしたいというお客様のニーズにお応えするため、観察画像の画質向上を実現しました。電子光学系の最適化により、「表面モード」(加速電圧5kV)においては、高加速電圧では観察できない試料表面の微細構造をより鮮明に観察することが可能です。また高倍率観察においても、より鮮明で高画質な観察画像をご提供いたします。
「TM3030」は、国内外で年間400台の販売を見込んでいます。
日立ハイテクは、5月20日(月)から5月22日(水)まで、大阪府吹田市にて開催される「第69回日本顕微鏡学会学術講演会」において、本機の実機展示を行う予定です。卓上顕微鏡「Miniscope®」の世界市場での販売をさらに拡大し、早期に累計出荷台数3,000台突破を目指してまいります。
卓上顕微鏡「Miniscope® TM3030」
項目 | 内容 |
---|---|
倍率 | ×15~×30,000 (デジタルズーム:×2、×4) |
観察条件設定 | 表面/通常/高輝度 |
観察モード | 標準モード、帯電軽減モード |
試料可動範囲 | X:±17.5mm、 Y:±17.5mm |
最大試料サイズ | 70mm(径) 50mm(厚) |
検出系 | 高感度4分割半導体反射電子検出器 |
自動画像調整機能 | オートスタート、オートフォーカス、オート輝度 |
排気系(真空ポンプ) | ターボ分子ポンプ、ダイアフラムポンプ 各1台 |
操作補助機能 | イメージシフト |
元素分析機能(オプション) | エネルギー型X線分析装置 |
大きさ・質量 <本体(マニュアルステージ)> |
330(幅)×606(奥行き)×565(高さ)mm、63kg |
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