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Hitachi

株式会社 日立ハイテク

英国Base4社と共同技術開発契約を締結

―ナノポア型次世代DNAシーケンサ技術を共同開発―

2013年7月8日

株式会社日立ハイテクノロジーズ(執行役社長:久田 眞佐男/以下、日立ハイテク)は、このたびBase4 Innovation Ltd.(CEO:Cameron Frayling/以下、Base4社)と、ナノポア型次世代DNAシーケンサ(*1)(以下、ナノポアシーケンサ)技術を開発するための共同技術開発契約を締結しました。

Base4社は、遺伝子配列を1分子で解析可能なナノポア技術を有する、英国の技術開発型ベンチャー企業です。同社の技術と日立ハイテクの長年にわたる遺伝子解析装置の開発・製造技術とのコラボレーションにより、ナノポアシーケンサの技術開発を行います。

現在、技術開発が進められているナノポアシーケンサは、ナノポアに1分子のDNAを通過させ、各塩基(*2)がナノポアを通過する際に生じる物理量の変化を直接検出し、塩基配列をリアルタイムに読み取るものです。今回の共同技術開発契約により開発するナノポアシーケンサは、Base4社の金(Au)を用いたナノ構造体による光増強技術を利用して、ナノポアを通過するDNAの塩基配列を読み取ります。また、本システムの特長は、DNAの増幅反応や、蛍光標識によるラベル化が不要なため、従来のDNAシーケンサと比べて前処理が簡単で、ランニングコスト削減が実現できるほか、塩基配列を長く読み取れることにより、データ解析時間やコンピューティングリソースを大幅に低減することが可能になります。

両社は、この遺伝子解析における最先端技術の共同開発をとおして、ゲノム研究や医学のさらなる発展に貢献してまいります。

*1
内径数ナノメータ程度の極小の穴(ナノポア)にDNA/RNA分子を通過させ、DNA/RNAを構成する塩基配列を物理学的に解析する装置。
*2
DNAやRNAの核酸を構成するヌクレオチド。アデニン(A)、グアシン(G)、シトシン(C)、チミン(T)、ウラシル(U)をさす。

Base4社について

2007年に設立した英国ケンブリッジを拠点とする技術開発型ベンチャー企業で、遺伝子配列解析、診断、単分子解析に利用される最先端技術を開発。

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